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光ファイバーと災害

2006-02-21 05:00:00 | 情報セキュリティ
 先日とある報道で、地方自治体で光ファイバーを利用して災害時の被害情報を収集するという記事をみかけました。詳しい内容については、どうにもうろ覚えで申し訳ないのですが、それを目にしたときの私の疑問はこうです。

 災害にもいろいろな種類がありますが、たとえば大地震だった場合に光ファイバー網がずたずたになってそもそも情報を伝送することなどできないのではないかという疑問です。

 その他いろいろな災害が考えられますが、地上に設置されているものを利用するというアイデアはことごとく却下すべきではないかと私は思いました。一カ所や数カ所が切れても、迂回路があるからトータルでみれば情報伝送に影響は少ないという考え方なのでしょうか。

 光ファイバーは確かに高速大容量で効率的にたくさんの情報を送ることができます。災害現場の動画を送ることなど朝飯前です。しかし、上記の理由で私は災害時の情報伝送に光ファイバーをメインで使うことに疑問を感じています。

 そもそもこの計画は、最初に光ファイバーの敷設ありきの計画なのではないかと私はうがった見方をしています。まず、ハードウエアを設置してからそれを何に使おうかと考えるやり方です。災害時の情報を伝送など、おまけ程度にしか考えられていないのではないでしょうか。

 本当に危機管理を考えるなら、有線での伝達手段は使えません。人工衛星を利用した無線ネットワークを考えるべきです。送信機は当然動作に必要な電力を自分でまかなえるという前提です。人工衛星を中継所に使えば、他の天体が地球に衝突するという危機以外なら、どんな災害にも対応できます。また、地上の受信施設を日本や海外も含めて複数箇所設置しておけば、地球消滅という事態が起こらない限り情報を伝送することができます。

 もしかしたら、人工衛星を利用した無線ネットワークは、光ファイバーを地上に敷設するより高くつくかもしれませんが、ほんとうに危機管理を考えた場合、このくらいのアイデアが出てきてもいいのではないでしょうか。

 元の報道についてうろおぼえなので、私の考えが思い切り間違っている可能性もありますがとにかくセキュリティ対策としての危機管理にしては、甘い考え方だと思ったということを言いたかっただけです。

 実際東京に大地震が来て、インターネットの中継施設が大被害を受けた場合、日本中のネット接続が大混乱に陥ることは間違いないありません。今回の件は独立したネットワークとはいえ、それなのにどうして地方自治体で光ファイバー網を非常時に使用しようという発想が出てくるのでしょうか。

 仏作って魂入れずという言い回しがありますが、何事も中身が大切です。立派な施設を先に作ってからその使い方で悩むようなことは、税金の無駄遣いだと私は思います。

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