韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

ハメのはずし方

2006-03-13 05:00:00 | 情報セキュリティ
 「駒大苫小牧高、選抜出場を辞退 香田監督も辞任」という見出しが新聞紙上をかざったのはついこないだのことです。監督ばかりではなく、校長も辞職するということです。

 卒業する3年生の野球部員が卒業式後に居酒屋で飲酒や喫煙をしたということが、このような大事になってしまいました。親や学校の監督不行届ということを問われるのは当然ですが、現役の野球部員にこのような一種のとばっちりが及ぶことは非常に残念なことです。

 ハメをはずした卒業生たちは自分たちの行動がこのような形で責任を問われるということに気づかなかったのでしょうか。高校の卒業生ともなれば、もう社会に出る人も多いわけですからそのくらいの分別があってもよさそうに思うのですが、18,19歳という年頃ではそこまで期待することは無理なのでしょうか。

 自分たちが未成年で飲酒、喫煙をしてはいけなかったことはさすがに知っていたはずです。しかし、それをあまりにも堂々とやってしまったため警察沙汰になって、監督する側の学校も責任をとらずに済ませられなかったというわけですが、卒業生たちも自分たちが普通の生徒ではなく注目される存在だという自覚があれば、このようなことにならなかったかもしれません。

 この一件は私たちにしてもいいことといけないことの境目はどこにあるのかということを改めて考えさせてくれます。未成年の飲酒と喫煙はもちろん法律で禁止されているわけですが、実際にはハメをはずしてもおとがめがないという状況が存在します。いわばおめこぼしですが、それがいつでもOKだと思うことから勘違いが始まります。

 図に乗る、つけあがるという言葉はこういう状況を表現する言葉です。自分の勝手な判断で一線を越えてしまってペナルティを受けるわけです。

 情報セキュリティ対策にも常にこの問題がつきまといます。どこまで個人の判断で勝手なことをしてもいいのかという問題です。規制をゆるくすれば、ユーザがつけあがってセキュリティポリシーが形骸化します。かといって、なんでもかんでもすべて禁止のオンパレードではユーザも息がつまって、職場の雰囲気も悪くなり、業務もスムーズに進まなくなる可能性がありますし、誰もセキュリティに関するルールを守らなくなってやはりセキュリティポリシーが形骸化する恐れがあります。

 しめるところはしめる、抜くところは抜く、いつもいいますがこの場合も塩梅というものが非常に大切になってきます。良いことと悪いことは実社会では判然としない場合があります。そのいわばグレーゾーンをどのようにコントロールして、許容していくかが、セキュリティ対策でも問われるのです。

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