『リスクに背を向ける日本人』

2011-12-02 23:07:15 | 読書マラソン
大学の図書館にあった本で、とっても興味をひかれるタイトルだったので、衝動借りしました(笑)


いろいろ書いてあるんですが、特に印象に残っている部分を二つ、載せます。


①安定とは

日本でもよく「安定した仕事がほしい」って言われますよね。
ここでいう「安定」っていうのは、つまり「定職につけてクビにならない」ってことを指しているんですけど、

アメリカは全く違う価値観のようで、

「たとえある会社で仕事をクビになっても、新しい仕事先がすぐに見つかって、仕事ができるなら、それこそ「安定」である」

っていう考えがあるみたいなんですね。


この違いを読んで、なるほどと思いました。

日本は、まだまだ「仕事=会社」という認識である(会社にしがみつく)けど

アメリカは「仕事=個人}である(会社はあくまで、個人が集まって仕事をする場所)っていう認識がある、


ということを端的に表していて、胸に刺さりましたね…


②「日本は○○、アメリカは△△」じゃなくて

本文引用しますね。


たとえば「日本人はリスクを避ける傾向が強い」というとき、だから日本人はダメなんだとか、だからアメリカ的な生き方のほうがいいんだということを言おうとしてるわけではないんです。そうじゃなくて、日本人たちが何の疑問も感じないまま当然のこととして受け入れている現実が、実はそれほど当然のことじゃなくて、もっと違った考え方とか生き方とかがあって、それはいまの日本ではいけない生き方であるとか、間違った考え方であるとか思われているんだけど、そういう生き方や考え方だっていいんじゃないかと見直してみことだってできるんだよって、そういうことが言いたいんです。
そうやって今の日本の常識を見直してみると、気持ちが楽になることがあるし、もっと自由な気持ちになれるんじゃないかと思うんです。



自分が考えていることがそのまんま、載ってある。
この本は面白い本です。
是非ご一読を。


『リスクに背を向ける日本人』
山岸俊男/メアリー・C・ブリントン
講談社現代新書

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (達也)
2011-12-04 22:33:17
コメントありがとう~
おお、そんなことも授業で(?)調べるんや…。
たぶん、アメリカから見たら日本の方法が特異で、日本から見たらアメリカのそれが特異なんやろうけど、これからは、お互いの方法がごっちゃになっていくんとちゃうかな~。

俺も、日本の方法は変わっていると思う。そういう風に感じるのは、実際に海外に行ってみないと、比較できへんよね。
返信する
同感です! (ザシワラ)
2011-12-03 01:41:57
最近日本の労働についてしらべることがあったのですが、全く同じこと思いました!どっちがいいかは決められないけど、日本の例は特異であることを自覚しました!
返信する