ダンテの「神曲 地獄」編 第13歌(カッコ内は筆子、その16) (原 光訳 2000年、沖積舎)
◯それからわたしの先達はわたしの手を取り、血を吹く折れた傷口によつて、哭(な)き呻(うめ)く潅木のそばへ連れていつた。
「おお、ヂャコモ」、とそれは言つた、「ダ・サント・アンドレア(ヂャコモ接合の名、トッポで戦死)このおれを防具にしてなんの役に立つのだ?お前の罪深い暮しぶりに対しておれにどんな責任があるのだ?」
師はその潅木を見下ろして立止まつたとき、かう言つた、「そんなにも多くの傷口から血とともに悲痛な言葉を吹き出す、お前は誰だつたのか?」(前回ここま
で)
◯すると答へた、「このやうにおれの葉をおれから分離した、この無法な破壊を ちやうど来て見た霊たちよ、 (注)「都市」はフィレンツェ
どうか葉をこの惨めな潅木の下に集めてくれ。おれは最初の守護神をバティスタに変えた、あの都市(注)のものだつた、そのために
あの守護神はその技術であの都市をずつと惨めにし続けるであろう、アルノ河の橋の上にまだその像が残されていないなら、(つづく)
◯本日は、2016年6月26日は第二十六主日、三位一体後第五主日となる。日聖協「聖書愛読こよみ」は「主を喜ぶ」とう主題である。聖書はルツ4・13~1
7。その14節「女たちはナオミに言った。『主をたたえよ~』」と。子が生まれ、その名をオベド、その曾孫がダビデである。主の計画は計りがたい。
◯写真は、6月22日、長崎伝道委員会問安のため、JR大分駅5時21分発で出発、長崎本線、肥前鹿島駅で大雨のため不通、代行輸送バスに乗換え。
写真顔、名古屋義弘先生。AN