カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

故郷の味

2011-10-05 08:17:22 | 旅行

先日、カンナのお客様から新そばが届きました。

そこには「私の故郷の出石は、但馬の小京都として観光客がたくさん訪れています。
そしてもう一つ観光客の目当ては、出石の「皿そば」なのです。
小さな町ですが、50軒ほどの「そば屋」があります。」との言葉が添えてありました。日本人の心に触れるようなこの言葉に何か懐かしいやさしい響きを感じました。季節感を愛でる感性が日本人の心に宿っています。いつか、但馬をゆっくりと旅してみたいと思いました。

「旅」の魅力にその土地に根付いた食文化がある。その土地ならではの「食」は、普段着のなんでもない形で継承されて来た。気候風土に適した食文化がその土地に生まれる。

昨日、料理長をはじめ調理スタッフ、レストランスタッフとミーティングを行った。カンナの食とはなんだろう!ホテルの食とはなんだろ!沖縄に旅した人たちが心休まる「食」とはなんだろう?と考えをめぐらす時間でした。

ホテルの食事は、高価な食材を使って見た目も美しく華やかな食事が基本的な形です。ホテルに食を求める場合は、ホテルならではの食の形を提供することが大切な事。私達はこの土地の食材を活かした料理の提供にこだわって見ようとの意見が出て沖縄の野菜の持つ「抗酸化作用」を活かしながらカロリーを落とした健康食を美しく美味しく作ってみようとの方向がまとまりました。沖縄は、本土と違って季節感が出しづらいと言われていますが、料理長は、和食でもイタリアンでも季節感を楽しむ食材を活かした料理は作ることが出来ると言う。これでいいと言うことはない。これからも「食」にこだわった文化を発信し続けていけるようなホテルでありたい。