沖縄の東海岸にあるカンナリゾートヴィラの挑戦。一つの小さなリゾートホテルが、ユニバーサルツーリズムへの挑戦を始める。本来なら、県や旅館組合と言った単位での事業だと思う。しかし、コンセンサスをまとめたりしていると時間も掛かる。現実に、障がいを持つ人々の需要は決して無視できない現状にある。もちろん、企業である以上、利益追求は経済原則であると思う。ボランティアでは、継続できない。だからこそ、1企業として、可能性に挑戦してみようと思う。
そのきっかけを作るために「車いすの花嫁」ウェディングショーを2012年1月19日に開催する。一度立上げたプロジェクトだが・・諸事情でプロジェクトを断念。資金の問題が大きく立ちはだかったからだ。その後、沖縄県の事業認定を受けることが出来て再スタートを切る事となった。前回よりプロジェクトの編成は小さくなったけれど、中身は価値あるもにしたいと考えている。何故、車いすの花嫁なのか?と聞かれる。県内でも障がい者のご夫妻がいらしゃるが、結婚式は挙げていないと言うご夫婦が多い事に気付いた。理由は、ウェディングドレスの調達が出来ないことなど様々な事がわかった。国内でも同様のようだ。ウェディングと言う一生に一度のイベントが沖縄で可能となれば、当然沖縄の魅力が高まる。沖縄は、国内でもリゾートウェディングのメッカと言われるほど多くのカップルが挙式に訪れている。ウェディングをきっかけに沖縄ツーリズムの魅力が高まればと思う。オリジナルのウェディングドレスを身にまとった美しく輝く花嫁姿が幸せの象徴のように思えるからだ。ウェディングショーは、障がいを持つ県内の美しい女性たちがモデルとなる。衣装は、全てオリジナルで製作する。流通可能な価格設定も考えた製作となる。
小さな1軒のホテルが、何かを変えるきっかけを作ることが出来たら十分だと思う。障がいを持つという事の不便さをちょっと補うことで人生を豊かに過ごしてもらえるのではと考えている。
1日1組限定での挙式だから出来ること。豊かさを分かち合うと言う心が、地域を豊かにしてくれると信じている。