カンナからの風

沖縄県北部東海岸にある小さな1軒のホテルから

Facebookから感動のCM

2011-10-07 19:20:01 | 愛情

涙なくしては見ることができない「タイ生命保険」のCM
Youtube OgilvyAsia http://youtu.be/feVOv1hvxfU

このCMは聴覚に障がいを持つ父親とその娘の物語です。手話で自らの意思を伝える父親、そして思春期で難しい時期を迎える娘、ふたりの気持ちはすれ違って行くのですが……。

CM作品の制作を手がけたのは、世界120カ国に拠点を置くマーケティング会社の「オグルヴィ・アンド・メイザー」です。そのアジア支社が「タイ生命保険」の依頼で制作したものです。実は同社は、2009年にも同じくタイ生命保険のCMで、高い評価を得ており、アジアの広告コンテストでグランプリを受賞しているのです。2011年8月に、最新作品「Silence of love」をYoutubeに公開されました。その内容は父親と娘のすれ違いを描いたものです。聴覚に障がいのある父親は、手話で必死に娘とのコミュニケーションを図ろうとします。しかし思春期の娘は、学校でいじめに遭い、「もっとまともなお父さんだったら良かった。話を聞いてくれるお父さんだったら良かった」と、願う日々が続いていたのでした。

そんな矢先、娘の誕生日のことです。内緒で誕生日ケーキを準備して、娘が部屋から降りてくるのを待ってた父親は、娘の部屋からの大きな振動を感じました。駆けつけると、そこには、自ら命を絶とうとした娘の姿が……。父親はこの日、娘に伝えようとしていたことがあります。

「私は生まれつき耳が不自由で話すこともできない。本当に、ごめんね。ほかのお父さんたちのように、話すことができない。でも、わかってほしい。お前の事を心の底から愛している」

余りに感動したのでコピーをしました。伝えたい想い!


ユニバーサルと言うことについて

2011-10-07 07:57:44 | リゾートホテル

ユニバーサルデザインと言う言葉が良く聞かれるようになった。バリアフリーと言う言葉と関連して考える。ユニバーサルは、国境、性別、言語などと身体的差異を超えて共通で平等であると言うイメージがある。バリアフリーと言うのは、障害を越えてとか取り除いてとか・・・そんなイメージでを私は考える。

沖縄でも余り知られていない、宜野座村にある小さなリゾートホテル「カンナリゾートヴィラ」からそのユニバーサルデザインに基づく「車いすの花嫁」と言うユニバーサルウェディングを11月6日(日)にショーとして開催する。ホテルにとって収益と言う面ではメリットはない。しかし、ホテルと言う施設が誰に対しても開かれた施設であると言う原点から考えるとユニバーサルと言う言葉は、とても意味があると考える。経済的利益追求は、民主主義経済では当然とも言われている。ちょっと前になるが「儲けて何が悪い」などと発言した経営者がいた。しかし、社会的には現在、存在しないも同然。

精神だけでは、経済は成り立たない。消費する魅力や価値がなければ経営は成り立たない。ホテルも立派な理念だけでは継続することは不可能だから、経済活動をいかに健全に行っていくかが重要だと思う。私は、この「車いすの花嫁」プロジェクトを通じてサービスのあり方やホテルの価値を再確認したいと考えている。「くつろぎの宿」「癒しの宿」と言ったフレーズが溢れているなかで、千差万別のお客様にとって共通の安らげる宿の基準とはなんだろう?

サービスの最低限の基準や基本があってそれぞれの宿の特徴や個性があると思う。その基準にユニバーサルデザインがあるように思える。何かのきっかけが無ければ誰もそのことについて考えることがないのではと思う。このプロジェクトを通じてホテルのサービススタンダードを作るきっかけになるとうれしいのだが・・。

今、このプロジェクトに東京のからも支援の声が聞こえてきている。ブログから繋がった「かきょう」さんと言う素敵な女性からの応援が心強い。