標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

種から育ったサラシナショウマ(準絶滅危惧だそうだ)

2017-10-19 19:07:14 | 日記

昨日整備した小道の入口あたりに咲いているサラシナショウマだ。


これは、妻と息子が標高800mの高原から種を取ってきたものを、鉢に蒔いておいた。その時はどのような花が咲くか分からなかった。特に水やりなど世話をしなかったが、環境が合っていたのか、数株出てきた。名も分からぬ花だったので、植物図鑑で探した。

漢字では「晒菜升麻」と書く。「升麻(ショウマ)」とは、生薬として秋に根茎(こんけい)を採取して水洗いをする。ひげ根を取り天日で乾燥して作るそうだ。ちなみに、生薬とは必ずしも漢方薬を言うのではない。世界各地にはその地域の医学に基づいた生薬がある。

升麻の効能は、発汗(はっかん)、解熱(げねつ)、解毒(げどく)などだ。升麻単独で用いるより、他の生薬に配合されて用いられるとのこと。

「晒菜(さらしな)」とは、春先に若葉を、1~2日間清流などで晒してアク抜きする。それを茹でて、おひたしなどの山菜料理にするところから「晒(さら)し菜」と呼称するようになったという。


今、盛りの花は、コップの中を洗うブラシのように、白い小花を多数つけていて、かわいらしい優しさがある。さらに、フワフワした穂の中の、一つひとつの小花を見ていると、繊細さの中にも力強さも感じる。

サラシナショウマは、我が家では何ら困難なく花が咲いてくれたが、 埼玉県、千葉県、東京都では準絶滅危惧とされてるとのこと。

準絶滅危惧とは、生物種の生息状況を評価した結果、すぐに絶滅する危険性は小さいが、将来的に絶滅する危険性があると判断されたものとのこと。準絶滅危惧と評価された種の保全状況については、頻繁に、あるいは定期的に再評価を行うことが重要であるとしている。

我が家の庭とその周辺では、特定(要注意)外来生物(増やさないようにする生物)に該当する、オオキンケイギク、ホテイアオイ、背高泡立ち草なども生息する。一方でサラシナショウマのように準絶滅危惧に当てはまるものもあるので、大切にしたい。

このブログを開始してから、4か月余りが過ぎた。これまで幾つかの植物を紹介してきた。これから、秋、冬、春が訪れてくる。まだまだ、私にとっては多くの植物が発見できそうである。一年経てば、私の植物音痴も多少は改善されているだろうか?
さらに、注意深く自然を見つめて行こう!
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