標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

今日の春雨は何という名の雨だったのだろうか? 米、朝、日や越南にとっては?

2019-02-28 20:36:45 | 日記
当地では2月6日から昨日まで、観測上は0㎜だったそうだ。ところが、今日は朝から雨模様。午前中は、降るというより、細かい雨粒が知らぬ間に衣服に付くといったようなものだった。午後は家の中にいて、雨音が聞こえるような降り方に変わった。道路端のU字溝に雨水が流がれていた。久しぶりに見た光景だ。雨が続くとうっとうしい光景だが、今日の水の流れは、懐かしかった。

朝夕と2回雨の中タロ(犬)の散歩に行った。濡れるので犬にとっては可愛そうだが、タロは家では排便をしない。どんな天候でも朝夕の散歩に行くのが習慣となっている。朝はあまり濡れなかったが、夕の散歩ではだいぶ濡れてしまった。浴室で足や腹を洗い、全身をドライヤーで乾かした。今は自分の寝床で丸まって寝ている。

さて、数日前から各メディアは米朝首脳会談の話題で持ちっきりだった。大方の予想では、双方が妥協した内容となるのではないかと読んでいた。しかし、結果は非核化や制裁解除に至る合意はなかった。ただ、これで終わりではなく、引き続いて双方で話し合うとのこと。一見、一安心だが、果たして政界の情勢はどうなることか?緊張が増す方向に行く可能性もありそうだ。

雨の話題に戻すが、「春の雨」には様々な意味があるという。気象予報士の森田正光さんらが作るお天気キャスターによるチームブログに、「春の雨」についてコメントされている。今日のライターが好きな雨は、「紅雨」(こうう)、「甘雨」(かんう)、「催花雨」(さいかう)とのこと。雨のことば辞典によると、春の雨だけでも、50を超える言葉たちが並ぶ。鮮明な四季、そして繊細な感性を持つ日本だからこそ生まれた言葉という。

今回の首脳会談の開催国ベトナムでは、大歓迎ムードだったようだ。ハノイにある理髪店が、無料で両国首脳のヘアスタイルにカットするサービスを28日まで提供していたとのこと。ベトナムの復興と平和への貢献をアピールする良い機会だった。

しかし、北朝鮮とアメリアにとっては、今回の会談の結果はどうであったろうか?
北朝鮮では、国内外に会談に向かう金委員長に関する事がタイムリーに報道されていたという。ある程度の成果が得られるとしていたのだろうか? アメリカもトランプ大統領の「核実験をやらないのは評価できる」と予め述べるなど、ある程度のカードを出し合い、何らかの成果が出るかもしれないという予想もあった。
しかし、「非核化」と「制裁解除」は、それぞれ「完全な」という基本姿勢は崩さなかったようだ。

今日の雨を眺めながら、米朝首脳会談を観ていて、それぞれの国にとって、春の雨は、どのような雨だったのだろうかと考えていた。日本にとっては、「紅雨」や「甘雨」ではなく、「梅雨」のように憂鬱な雨だったかもしれない。

希望的な意見だが、すべての国にとって、美しい開花を誘うような「催花雨」であって欲しい。
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西武・山川穂高選手「なんでもいいからホームラン」と語る。

2019-02-27 21:25:46 | 日記
昨日の報道ステーションに西武ライオンズの山川選手が出ていた。“ホームランアーティスト”というので、日本酒の”作”を飲みながら、番組を見入っていた。

ホームランバッターになった転機は、先輩の一言だったという。無死二塁のチャンスで、ヒットを打とうと考えた。また、凡打でもランナーが進塁できると思い打席に立った。案の定ショートゴロの凡打に終わった。反省していたところ、翌日先輩から言われた。「何やってんだ」「お前はホームランを打てばいいんだ」と。

この言葉で、ホームランを打つ気になったと言う。その後の試合で3打席連続ホームランを放った。さらにホームランを量産し、昨シーズンは、打率2割8分1厘、47本塁打、124打点の成績を残した。

さらに番組では、野球以外での“アーティスト”ぶりを紹介していた。
私は、曲名は分からなかったが、大学時代に独学で覚えたピアノをリズミカルに奏でていた。また、書道も得意とのことで、インタビューに応えて「夢」という文字をその場で書いていた。好きな言葉だそうだ。さらに本番で書いた文字は、気に入らないとのことで、収録が終わった後も2回書き直したという。確かに最初の「夢」の文字も良かったが、線が細めだった。最後の「夢」は、線が太く力強い夢だった。

インタビューで、ホームランを打つということについて、何か考えていることをと聞かれ、「なんでもいいからホームラン」とこたえていた。
体格は太めだが、俊足とのこと。一方で、番組中いつもにこやかな表情だった。おおらかな“アーティスト”を大いに感じた。天才かも知れない。

電子ピアノを楽しそうに操り、書では勢いよく筆を運んでいた。そして、何よりもホームラン打つことに専念している。目標は王元選手の55号とのこと。
番組を通して、夢を達成できる最も近い選手のように思えてくる。
私も、今シーズンは山川選手の応援をしようと思った。
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ガンダムファンの息子と鍋を囲みながら、日本酒「作(ざく)」を飲む。(写真を追加)

2019-02-26 21:35:37 | 日記
息子が訪れてきた。予めうまい日本酒を持っていくからねというメッセージがあった。われわれ親子は、アルコールは弱い。昔から燃費がいいのか、すぐ赤くなるという体質だ。しかし、各種酒の味は美味しいと思う。

息子から、これだよと見せられた時は、へぇーと思っただけで、銘柄や中身について全く気に止めなかった。


息子の手土産、「作」。

夕食時改めて、持ってきた720ml瓶が食卓にのった。
息子が「作(さく)って書いてザクと読む。伊勢志摩サミットでも提供された酒。ザクは、ガンダムに搭乗するロボットの名前だ。ガンダムファンには知られている」と言いながら栓を開けた。グラスに注ぎ、乾杯と言いながら口に含んだ。口当たりがよく美味かった。妻は最初は飲まないと言っていたが、少しと言って口に含むや否や、「何てフルーティーなのか!」と驚いていた。「何かフルーツが入っているの? もう少し頂戴」と続ける。
瓶を手に取ってラベルを見たが純米大吟醸だ。

調べると、「全米日本酒鑑評会 2018」で準グランプリ獲得とのこと。三重県鈴鹿市の蔵元が作っている。もともと、この地域は鈴鹿山脈からの清冽な伏流水が得られ、伊勢平野からは酒の原料である米が豊富に手に入り、さらに造った酒を江戸や大坂へ輸送するための海上交通の港もあり、酒造りにおいての「地の利」にとても恵まれた土地柄とのこと。

かつては酒蔵が並び繁栄していたが、現在では清水清三郎商店が鈴鹿市で唯一の造り手とのこと。
そして、需要が減少する日本酒業界の流れに逆らえず、製造量も一時は全盛期の20分の一近くにまで減少したという。

こんな状況の中、2000年に、蔵元が生き残りを賭けて新ブランドをデビューさせた。そして、その名は「作」。「さく」ではなく「ざく」と濁って発音した。濁点を付けたことで、後に蔵元が全く予想しなかった展開を迎えたという。


アニメ「機動戦士ガンダム」の中に登場するザクと呼ばれるモビルスーツ。この「作(ざく)」というネーミングにガンダムファンが反応したとのこと。

蔵元の社長は、ガンダムは殆ど知らなかったが、ガンダムファンの漫画家が、その作品の中で、「作」(ざく)を紹介するなど、ガンダムファンに日本酒「作」が広まっていったとのこと。

このブログを書いているうちに、食事とともに飲んだ「作」の酔いが冷めてきた。また、飲みたくなった。私はガンダムファンではないが、日本酒「作」のファンになるのかもしれない。
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43万人の沖縄県民の意思を大切にしよう。皆で米軍基地のあり方を考えるチャンスだ。

2019-02-25 19:40:15 | 日記
昨日行われた沖縄県民投票は、「反対」が7割を超え43万人だった。安倍晋三首相やトランプ米大統領に結果を通知すると定められた投票資格者総数の4分の1(28万8398票)を大幅に超えた。玉城デニー知事は安倍首相とトランプ米大統領に速やかに結果を通知する方針とのこと。

安倍首相は、「・・・今回の結果を真摯に受け止め・・・」といつもと同様の言葉を並べつつ、工事継続のスタンスを明確にしている。
しかし、辺野古移設は、県民の多くが反対している。自然破壊を誘発している。沖縄県民の生活を脅かしている。このことを沖縄県民だけでなく、全国民で基地のあり方や平和な社会作りについて考えるチャンスだと思う。

沖縄県は移設コストが当初予算の10倍に膨らむと試算しているとのこと。これに対して、防衛相は「地盤改良でコストが増える可能性はあるが、そこまではかからないと考えている」と根拠のない安易な見解を述べている。

また、今回の投票結果が、今年4月の衆院沖縄3区の補欠選挙や夏の参院選に波及するのかどうか、与野党間で早くも様々な思惑が出ているという。各メディアの思惑も判を押したように政争に向いていくのだろうか?

いずれにしても、与野党とも今回の結果を、単に安易に選挙に勝つなどの政争の具にしないで欲しい。43万という沖縄県民の気持ちを大切に、米軍基地のあり方をはじめ平和な社会づくりに向けて、与党も野党も真剣に取り組んで欲しい。
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悲喜さまざまな“記憶”を大切にされ、我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈る天皇陛下。それに比べ、政権側の「記憶にございません」が多いことよ。

2019-02-24 20:40:48 | 日記
昨年の森友・加計学園問題は、国会での官僚発言の「記憶にございません」により、うやむやになったままだ。そして、今年も“統計不正”が国会で論議され、行政に対して、官邸が指示したのではないかという疑惑が出てきている。そして、官僚の答弁はまたしても、「記憶にございません」だ。


人は、記憶の積み重ねで人生を歩んでいるといっても過言でない。悲しいにつけ喜ばしことにつけ、記憶があるから、悲しさや喜びを感じる。中には、心理的ショックや事故等により記憶を失う人もいる。また、取捨選択して忘れ去られる記憶もある。

しかし、そもそも、国会で答弁する官僚は、優秀なはずだ。キャリア官僚は、国家公務員上級試験を受け合格したのだ。少なくとも記憶力は良いのではないか。でなければ上級試験は合格しない。なのにこんなにも「記憶にございません」が多発するとは? 今回の統計不正に関しても、官邸と官僚が関わったという“メール”が存在するにもかかわらず、肝心なところでは記憶にないという。

官僚や政治家の方々に、望みたい。記憶を辿って、良否にかかわらず真実を明らかにして、正すべき点は正し論議して欲しい。

今日天皇在位30年式典が行われ、天皇陛下がお言葉を述べられた。陛下は常に、過去の記憶を大切にされ、象徴とは何かを希求しておられた。
今日のお言葉の中にも数々の過去の記憶があった。次に幾つか引用させていただく。
「日本は国民の平和を希求する強い意志に支えられ、近現代において初めて戦争を経験せぬ時代を持ちました」
「気候変動の周期に入り、我が国も多くの自然災害に襲われ、また高齢化、少子化による人口構造の変化から、過去に経験のない多くの社会現象にも直面しました」
「国の安寧と人々の幸せを祈り、象徴としていかにあるべきかを考えつつ過ごしてきました」
「象徴としての天皇像を模索する道は果てしなく遠く」
「被災地の哀しみを我が事とし、様々な形で寄り添い続けてきた全国の人々の姿は、私の在位中の忘れ難い記憶の1つです」

そして、今日のお言葉の最後は、「我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」であった。

天皇は、つねに「象徴としての天皇像を模索」され「(その)道は果てしなく遠く」と語る。憲法の遵守に勤められ、奢ることなく真摯に対応されている。

平成最後の国会で、官僚も政治家も、天皇陛下のように真摯であって欲しい。
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