標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

40年目にして知った。「ヤングマン(YMCA)」の意味・由来。

2018-05-31 20:14:26 | 日記
先日、西城秀樹さんが63歳で亡くなられた。私より若い方の訃報を聞くと切ない。2度の脳梗塞とその後遺症に向き合い歌手を続けた故西城氏には敬意を表する。



さて、西城さんの「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」(ヤングマン)の曲は多分発売されたときから聞いていたと思う。しかし、YMCAの意味は全く知らなかった。YMCAはYMCA英会話スクール関係のコマーシャル曲かと思っていた。でも、内容は違うようだし何か別な意味があるのかと、つい最近まで疑問を抱きながら紐解きをしようともしないでいた。
振り返れば、西城さんのヤングマンが発売されたのは、1979年だった。この年は長男が生まれた年だった。この頃から、歌が耳に残らなくなってきた。子育てが中心になっていたからだろう。それまでの独身時代は、FM放送の歌謡番組をカセットテープに録音しては、車の中で聞いていた。妻もポップのレコードを集めていた。

これらの遺産を20年前の引っ越しを契機に捨ててしまった。レコードは今後聞くことはあるまいと判断したからだ。しかし、今はレコード独特の音が懐かしい。取っておけばよかったと思うことがままある。

前置きが長くなったが、ヤングマンの意味を調べてみると、私と同じように疑問を抱く人はいるようで、ネットのサイトにQ&Aが載っていた。妻は知っていたが、西城さんのヤングマンはカバー曲だった。もともと「Y.M.C.A.」は、19世紀中ごろにロンドンで設立された「キリスト教青年会」とのこと。日本でも、キリスト信仰に基づく青年の社会教育・社会奉仕運動を行う団体が19世紀末に東京で設立された。

北米のYMCAは青年のための宿泊施設があり一部は「ゲイの巣窟」ともされていた。アメリカのポップスグループが、ゲイソングとして「Y.M.C.A」をディスコソングとしてリリースしたもの。西城さんの渡米でこの曲を知り、カバーした。カバー曲はゲイのイメージを払拭したものだという。
そして、振り付けは西城さんが考案し、「Y、M、C、A」を全身で表現し世界共通のメッセージとしたという。

40年経ってその意味を理解した。年齢を重ねても新たに知ることのおもしろさを味わえると思う。
アメリカから移入した曲を、日本でアレンジし、世界中に新たなメッセージを発信した。まさに日本らしい技ではないだろうか。日本人のDNAがなせる業なのかもしれない。

西城さんの2度の脳梗塞と闘いながら生きた証とともにヤングマンのメッセージは、日本人としての遺産だと思う。
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