標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

「凍蠅よ生産性の我にあるや」、2018年を詠んだ東国原さんの俳句(プレバト!!)より。

2019-01-03 22:38:00 | 日記
プレバトとは、毎日放送(MBS)制作のバラエティ番組。TBS系列の全28局で同時ネット放送をしている。2014年8月まで『使える芸能人は誰だ!?プレッシャーバトル!!』という番組名で、テレビ番組表でタイトルをプレバトと略することがあった。

以降、番組名が「プレバト!!」となったとのこと。プレバトでは俳句、生け花、水彩画など様々なジャンルの出来栄えを競うという内容だ。

妻と私は昨年夏ごろからこの番組を見るようになった。我々は、通常、ニュース・報道番組とドラマを視聴することが多い。ほとんどバラエティ番組は視ない。番組表を見ていても、「プレバト!!」とはどのような内容の番組か分からないので、無視状態であった。

しかし、ある時、何を見るという意図もないまま、報道番組の後、チャンネルをそのままにしていた。ふと気が付くと、ゲストが俳句を詠んでいるではないか。そして、夏井なつき先生が、ストレートに俳句としての良否により、「才能あり」「凡人」とか「才能なし」と判定する。ダメなものはズバズバと酷評している。

単にバラエティでなく、お笑いの中に、俳句のツボを説明してくれる。
私達にとってたまたま出会った番組だったが、愛好者になった。

今日も年頭の特別編として、俳句タイトル戦を放送していた。
優勝したのは東国原英夫さんだった。東国原さんは、タレント、元政治家、政治評論家など様々な顔をもっている。その経験を活かし、毎回、良い句を読んでいるようだ。今日の東国原さんの句は、彼だから詠めた逸品だ。

「凍蠅よ生産性の我にあるや」(いてばえよ・・・)

通常なら揶揄するゲストたちも、自分では作れない素晴らしい句だと称賛していた。

東国原さんの説明によると、2018年はどうしても忘れられないことがある。ある国会議員の「LGBTの人は生産性がない」としたことだという。2018年を忘れないために、句にして残しておきたかったとのこと。

夏井先生も、この句は2018年に詠むべきだと言う。「生産性」という使い方は時が経つに連れ、忘れがちになる。それを俳句として詠んだということは素晴らしい。「凍蠅よ」の助詞“よ”により、呼びかけをして、「我にあるや」の切字“や”により「自問自答」しているところが強調されているところが良いとの評だった。

他の番組でも、東国原さんは“ボケやお茶らけ”のような発言が多い。しかし、経験豊富な経歴から、鋭い、深遠な突込みをすることもある。この句に東国原さんの鋭い眼と、訴えが伺える。

2019年こそ、政治家たるやうそ偽りのない、さまざまな国民を視野に入れた主張をして欲しいと願う。
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