大善人へ身魂磨き

善でありたいと思う。日々精進。感情の渦に呑み込まれそうな時もあるけれど最後には明るく静かな大海原に和合したい。

浦嶋太郎と日本神話 2

2021-02-28 08:08:00 | 神話・物語・本から

健男霜凝日子神社の御祭神や配神、合祀の神々を調べているうちに、もしかしたらですが、まだ人間の姿になっていない、猿人とかとも違う半肉半霊の蛇か龍と人の合わさったような生き物が太古にいたのかも?とさえ思いました。


ここまでくるとファンタジーですが。笑


海神様(ワタツミ=和+辰+巳=龍と蛇が合わさったもの)の娘豊玉姫が、


山幸彦という山神様と合わさることで、


自然の循環がうまれやっと環境が整い人の身体が完成した、人の住める環境が整った?満を持してできた、それがウガヤフキアエズであった?と、空想してます。



ウガヤフキアエズは何を意味しているのか?

を調べてみると、偽文書とされるものには、74代続いたウガヤフキアエズ王朝が豊後(大分県)にあったとされていました。!!! そして、タケルと呼ばれる国司を任命してほぼ全国を統一した、とされていました。


そのタケルという名前から、日本神話にでてくる有能かつ獰猛であったために父に嫌われてしまった悲運の皇子、ヤマトタケル尊を思ってしまいました。 各地を制圧しながらも、最後は白い鳥になって空に逝った姿がなんとも人間の脆さと儚さを印象つけて寂しさを感じました。


古事記では、山幸彦が580年生きたとされていますが、神武天皇が皇祖になるまで実はもっと長い長い年月が過ぎており、記紀では有耶無耶にしたかった何かが確かに存在した、それがウガヤフキアエズ王朝であると、私は思いました。


そして、日本神話で流れは前後しますがヤマトタケルを登場させる事で、一応、書かないけど「におわせ〜」をしたのかな、とも思いました。笑


ウガヤフキアエズ王朝について書いている偽文書とされる著書を分析されている方々もいましたが、私の頭は追いつかないのでここらでやめて、また空想に戻ろうと思いました。


確かに存在したけど、神話からも無いものとされている、まるでのちの時代の、平家物語にある平氏の興亡と衰退のように権力闘争に負けて淡の如く消えたのが、浦島太郎の玉手箱で煙にまいたウガヤフキアエズ王朝だったのではないか。


そんな事を空想してどうなるの?と言われたらそれはそうだけど、、、苦笑、勝手に空想するのが好きです。空想は自由ですから。


まぁ、単純にいうと気になるから調べているだけで、土地や名前になんとなく縁を感じるんです。だから、思いを寄せたいと。消された王朝があったのならなおさら、思いを寄せたいと思いました。



辛い様々な思いを溶かす時代が令和かもと実は思っています。



話はもどり、豊玉姫が姿を見られて海に帰る話は鶴の恩返しの、機織り姿を見られて空に帰る話にそっくりです。神話の海幸彦、山幸彦のお話には、亀(陰)と鶴(陽)が織り込まれています。そして、鶴、亀の名前にも深い縁を感じています。



とにかく、日本の子供達は実は様々な奥深い日本神話に昔話を通して触れているんですね!


鶴は千年、亀は万年といいます。その時間が流れる速度が地上界と天上界は全く違うのかもしれません。


時が止まりそこに限定される世界が死後の世界かもしれません。生きていると色々ありますが時間という薬もあります。時間が存在するから、自分の心の弱さなんかも見つめる事ができます。



自分の自由意志で動ける、時間のあるこの世界で自分の心にいる神様を拠り所として生きていきたいです。そして、超古代から祖先に脈々と命を繋いでいただいたことを感謝したいです。



つづく




【画像はgoogle 画像 鶴亀の検索より】


浦嶋太郎と日本神話 1

2021-02-27 08:31:00 | 神話・物語・本から

先日の桃太郎に続き、今日は浦嶋太郎についてつぶやきます。



大好きなドラマ十里桃花では、人間界の時間と天界の時間が見事に違うことが描かれています。人間界の60年は天界の2ヶ月でした。ドラマでは、竜宮城の描写も見事でした。


日本昔話の浦島太郎が竜宮城へほんの短い間行くと、地上界では数十年たっていたイメージです。


浦島太郎は日本神話の海幸彦、山幸彦のお話からです。竜宮城の乙姫様である豊玉姫が山幸彦の子供を身籠り地上に来て子供を産みます。


その際、姿を見ないで欲しいと山幸彦に頼みます。しかし、山幸彦は鰐が赤子を産む姿を見てしまいます。豊玉姫は約束を破られ姿をみられたのを恥入り子供を置いて海に帰ってしまいます。


昔話、浦島太郎では、玉手箱を開けるとおじいさんになる話でおわります。死ぬ事ができなくなった浦島太郎は鶴になって、亀と共に天に昇ったとされる話もあります。


日本神話では、山幸彦がなんと580歳まで生きたとされていました。こんな表記がされた神様は初めてです。


山幸彦と豊玉姫の子供は、ウガヤフキアエズであり、その子が初代天皇、神武天皇へと繋がっていきます。しかし、その3世代には考えられないくらい大変長い時間がすぎているようです。


この昔話は古事記を元に作られていて、玉手箱を使って書きたくない部分を煙にまいたのではないかと感じています。消された超古代の時代があるのかもしれないと思っています。



九州に消された古代の時代がある?と勝手に推測したきっかけは、九州にある神社の動画を見たことがきっかけです。


九州の神社:大分県・健男霜凝日子神社・下宮(竹田市)


色々調べていると、かなり古代の王朝が九州に存在していたのが、見え隠れしてきました。祖母山(姥岳)という九州にある山は神武天皇の祖母、つまり、龍宮の乙姫、豊玉姫に因んでつけられたようです。


この山にある健男霜凝日子神社が非常に気になっています。この神社の手水舎の写真を見たとき、かなり驚きました。子供?の顔の上に龍なのか、蛇なのか、鰐なのかわからない物体がついているんです。










こんな手水舎を私は初めて見ました。まるで、空海伝説のアニメで出てきた龍王です。









または、この手水舎の人を赤ちゃんだと見ると、人間ではない蛇か龍のような何かが人間を産んだような姿であり、それは、龍宮の姫、豊玉姫がウガヤフキアエズを産んだ姿?かもしれない?と勝手な空想がとまらないのです。



この祖母山には健男神社の関連社として嫗嶽大明神を御祭神とする穴森神社があります。この大明神が、健男霜凝日子神の垂迹(神仏が姿を変えたもの)のようです。


九州の神社:大分県・穴森神社(竹田市)


祀る間は良いが祀りを忘れると禍を起こす祟り神と怖れられていました。実際、祟り神を制しようと、この池の水を江戸時代に抜いたそうです。そうすると何日も暴風雨が止まらなかったとか。


悲しみでこの土地の龍神様が荒れ狂ったのかもしれません。この山の洞窟からは巨大な大蛇の頭の白骨化したものがその後見つかったようで、いまでは御神体として祀られている様です。


池の水を抜いて制するのではなく、祀って上げると良いのにと、この話しを読んで悲しく感じました。



健男霜凝日子神は、名前から霜を溶かす冷たい空気を温める神様だと推測します。


山幸彦⇨ウガヤフキアエズ⇨神武天皇の間の空白の長い期間にいた神様で、祖母山と関係のある方かだと思いました。そして、日本神話の記紀では、書きづらい有耶無耶にされた存在かもと思ってしまいました。


調べても謎が深まる神社ですが、動画をみると、寂しそうな感じも、畏怖すべき厳かな雰囲気も漂う神社にみえます。夫と参拝してみようと思います。


つづく


【画像はgoogle 浦嶋太郎 画像検索、桑田山温泉「和」の動画アニメより】



梅の花に思う 2

2021-02-26 07:41:00 | 神仏について

次に梅で思うのは、元号令和です。



令和は万葉集の第五、梅花の歌三十二首からつけられたようです。


「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぐ。梅は鏡前の粉を披く、蘭は珮後の香を薫す。」


「令」と「和」の文字が入った文は、「初春の佳き月で、空気は清く澄みわたり、風はやわらかくそよいでいる」という意味だそうです。奈良時代に、梅の花の宴の様子を歌人であり武人の大伴旅人の太宰府の邸宅で詠まれたとか。太宰府は菅原道真公が亡くなった地です。


令和の時代というのは梅に霊的な意味でも関係があると思います。霊和、と同じ音です。


令和の和からは、


和を以って尊しとすると言われ


17条の憲法や、身分、家柄、階級に関係なく能力によって人材を登用する冠位十二階の制度を作った聖徳太子を思います。自らを「日出処の天子」と述べられたり、仏教を拠り所として沢山の改革をされました。


和は日本のあるべき姿。大和、倭は昔の日本名。


聖徳太子の偉業は歴史の教科書でも多くの人が知っていますが、太子の死後、一族の辿った悲しい末路はあまり知られていません。


当時の朝廷の権力争いとは凄まじかったのだと想像します。追いやられたり、虐げられたり、消されたり、忘れ去られたり。


今の時代の職場や家庭、学校、生まれてこれなかった命、亡くなった命、自然の中にも色んなところに転写されているのかもしれません。


艮(うしとら)の金神は祟り神ともいわれています。丑寅は東北であり、鬼門の方角であり、鬼門の神様。


鬼門金神の話として聞いたことがあるのは、人間が大地を削る痛みが人間に反射するのだとか。金神は地下に自らお隠れになっているのだそうです。


忘れさられたり、忘れると祟る神様なのです。


家を建てる時の地鎮祭は、鬼門の神様にご挨拶をしてその土地をひととき間借りする許しを乞い願うのだと思います。住まわせていただくことへの感謝とご挨拶をその土地にいる神様へ奉納するのだとも思います。



金神の息吹は水子や忘れ去られた存在がいると味方するそうです。地蔵菩薩は、地獄界で迷える御霊、悲しみを背負った御霊を救う菩薩様です。鬼は、向こう岸に行きたいと願う御霊が賽の河原で積み上げた石を悉く壊すのです。なかなか向こう岸、天国に逝くことをゆるしません。


令和の時代には悲しい御霊が癒されますようにと縁ある御霊に毎日お線香をお供えします。煙と香りに依って天に召されますように。先祖に繋いでいただいた命に感謝して行きたいです。



【画像はgoogle 画像検索より】


梅の花に思う

2021-02-25 08:51:00 | 神仏について
今日は桃から梅へ。梅について書きます。


2月初旬に、都内の荏原神社に参拝したら梅の花が見事に咲いていました。何羽もの小鳥、メジロかな?が綺麗に咲いた梅の花の周りを飛び交っていました。


恵比寿様が笑っていました。


平安時代には、桜より梅が宮中ではこよなく愛されたようです。梅の木を愛でる和歌が多く残っています。


冷蔵庫がない太古の昔から保存食として食される梅は、病気を予防する効果も有るようです。梅干しは白いお米に合います。白に赤。日本食代表です。


私は紀州産の青梅1000円くらいのを3袋かって梅干しを作ります。沢山できるので1年楽しめます。


梅からは、私は雷神、菅原道真公を思い浮かべてしまいます。怨霊と畏れられたようですが、人の嫉妬心からの陰謀への深い悲しみが強かったと思います。悲しみが怒りとなりエネルギーとなって、神に成り、雷神になったのだと思います。


九州に左遷された菅原道真公がこよなく愛した京都の道真邸の梅の木が、一夜にして太宰府に飛んでいった飛梅伝説があります。


梅は太宰府天満宮の御神木です。


東風こち吹かばにほひおこせよ梅の花 

 主あるじなしとて春を忘るな


道真公はどんな思いでこの歌を詠まれたのでしょうか。無実の罪で宮中を追われ、家族とも別れ遠い九州の地で亡くなりました。



また、八大雷神のうちの一柱の雷神は、日本神話ではイザナギの妻であるイザナミに火傷をおわせて亡くなる原因を作った、イザナギに殺されたお子様である火の神様、迦具土神いかづちの神様という説があります。


「厳(いか)つ霊(ち)」の意と取るのが通説になっているようですね。「ち」は「血」や「乳」を連想させる事からイザナミ様に傷を負わせたお子様であると名前にも秘められているようです。


いかづちの神様は熊野の地の花の窟神社にイザナミ様と共にお祀りされていました。妹の友人と、妹と3人で昨年末参拝させていただきました。神社というより墓地のようでした。


雷神は竜蛇神として姿を現すことが多く、雨や水を掌る神とも言われています。


雷は、稲妻を放ちます。水と火は対極のイメージですが、その両性を合わせ持つのが雷です。雷が落ちた場所の稲は素晴らしく良く穂をつけると聞いたことがあります。雷は怖いですが、その土地の邪を祓う閃光、水と火の両性を兼ね備えた神様の光かもしれません。


稲の実りの有無が飢饉に直接関係した昔、雨や雷、火や水などは全て神の恵みと昔の人はとらえたのだと思います。自然に対して人は自然と畏怖の念を抱き祈りを捧げたのでしょう。飽食の時代に生きると、なかなか想像できませんが。


梅の花から、怖い雷神まで話が飛躍しました。梅は大好きな花です。メジロや、ホーホケキョとなく鶯、野鳥の停り木であり、遊び場です。優しい恵比寿様に見守られていて温かい気持ちになりました。


















神様の聖地 十里桃花

2021-02-24 07:44:00 | 十里桃花

桃の花が咲き乱れる孤族の神界。十里桃花。

日本の神社、稲荷神社は狐が祀られています。十里とは5キロメートル位みたいです。


稲荷寿司は狐色。笑。稲穂も狐色。光にきらめく稲穂の色は黄金色。季節ごとに美しい花が咲き誇る瑞穂の国日本は美しいです。


ドラマ、十里桃花の世界では、美しい孤族の姫が主人公でした。桃の木に登って桃の美酒を呑んでいる姿なんかは、画面越しにご神気が、、、。


とにかく美しかったです。そして、桃の花でうめつくされた聖地はまさに桃源郷でした。そこで、日々様々な営みをする孤族の教えがまた素敵でした。



恩は倍返しせよ

自分の心に率直であれ


ガチゴチのルールで縛るのではないけれど、道徳観や倫理観は必ず持ちなさいという点が素晴らしい。恩をうけた神への忠誠心から、狐は日本でも眷属神として様々な神社でお祀りされているのだと思いました。


ところで、桃は中国では神仙に力を与える果物とされているようですね。日本神話でも邪を祓う果物として描かれています。イザナギは黄泉の国で変わり果てたイザナミをみてしまいます。怒り狂ったイザナミから必死で逃げるイザナギを助けたのは桃でした。桃を投げて追い払うことが出来たのです。


桃から生まれた桃太郎も、鬼を退治します。桃太郎伝説のある岡山県は桃が県の花ですし、桃の産地です。


桃太郎は岡山県の吉備津神社の御祭神吉備津彦命のようです。古代、西国で蛮行を繰り返した温羅一族をやっつけた話をわかりやすく「桃太郎」=吉備津彦命、「鬼」=温羅(オンラ)一族に名前を変えて日本昔話にしたのですね。桃太郎は吉備団子を持って、鬼ヶ島(オニガ)島に行きますから。


33日の桃の節句ひな祭りも、穢れ祓いの意味があり雛を身代わりとして川に流し、娘が健やかに成長することを祈ったのだとか。


桃の薄ピンクでハート型した形は可愛いです。桃は食べてもとても血流に良いようですし、女性に愛用される漢方薬にもなっているみたいですね。


桃の花が咲き誇る桃源郷。


そこに住まう神様も素朴で純粋で無垢でピュアなハートの持ち主。そんな桃源郷が日本の地に沢山できると良いですね。


【画像はドラマ十里桃花より】