出口スミさんに関係深い金勝要神のことを調べていました。金から思いあたるのが、金属。金属を守る龍神様は白龍神だと、田無神社で知りました。金属に関しては、金、銀、銅、鉄なんかを思いつきます。
以前いった白山ひめ神社の近くの金劔宮が急に気になり、御祭神を調べました。予習していけばよいものを、いつもこんな感じで後から行った事のある神社が気になるのです。
鶴来(ツルギ)という地名の中心に鎮座されている北陸最古の神社、古くは「劔宮つるぎのみや」と呼ばれていたようで、妹の知人(石川出身の方)がすすめてくれました。
主祭神
天津彦彦穂瓊々杵尊
あまつひこひこほににぎのみこと
あるいは白山第一御子彦神(妙理権現みょうりごんげん第一王子)
合祀
大国主神
大山咋命
日本武命
事代主神
猿田彦神
白山比咩神社に関する最古の資料にによれば、金劔宮 白山第一の王子は、倶利伽羅明王くりからみょうおうであるそうです。
倶利迦羅(クリカラ)!?
どっかで聞いた、見たことあると色々調べてみると、つながりました。クリカはインドで八大龍王の内の一王の名らしいです。八大龍王、津野山神界の金刀比羅様の御祭神でした。
倶利伽羅不動明王は、不動明王の剣に龍が巻きついている形で知られていますし、倶利迦羅龍王は、岩上に直立する宝剣に火炎に包まれた黒龍が巻きついている様子で表されるみたいです。
倶利伽羅の剣と火炎は一切の邪悪、罪障、憎しみ、怒り、恥、貧しい心などを滅消する力があるようですね。
妹が行った八十八ヶ所の中にも倶利伽羅○○確かあったなぁと見返してみると、四国八十八箇所お遍路 第三番札所 金泉寺にいました。ここにも、金が!私は、妹のブログから一緒に八十八箇所を参拝させてもらっています。
そして、だいぶ前いった田無神社にも、なんと、倶利伽羅不動が鎮座されていたようなんです。盤石の上に立つ「宝剣」に「俱利伽羅龍王」が巻き付き剣を飲み込もうとしている姿が金龍を祀る本殿正面あるというのです。本殿の正面からは、頭部を見ることが出来ない、とか。
田無神社検索画像より
しかし、ちらっと見たかもだけれど、覚えていないのです。涙。
龍王が剣に絡みつく。飲みこもうとするとは、剣に蛇が力を与えているようにも、蛇が剣を守ってなかなか使わせないるようにもしているようにも見えます。
人の視点からいうと闘いには強い剣、特に鉄剣が必要で、征服や統治にも必要だっただろうし、産業革命なんかで鉄は人を豊かにし力を与えました。
しかし、自然の精霊からしたら、製鉄のために砂鉄をとられ、突然山を切り崩されたり、それに伴い土砂で川が堰き止められたりしたわけですから、鉄を守って使わせたくないとなります。
だから、精霊が認めた人のみが鉄剣を持てたのかなと思いました。
高野山の龍光院には、お大師様(空海)が、神泉苑で祈雨のおりに使用した倶利伽羅剣があるようです。その剣鞘は空海作と伝わります。
倶利伽羅明王となる存在は、特に高い霊性の持ち主だと思いました。
また別でいつか、製鉄(たたら製鉄)について感じたことを書きたいと思います。
つづく。