熊本県の弊立神宮に行きました。こちらは、今色んな方がパワースポットとして動画などに載せていますね。
幣帛で思い出すのは、菅原道真公の百人一首に詠まれた和歌。
このたびは幣もとりあへず手向山
紅葉の錦 神のまにまに
幣(ぬさ)はこの度の旅に持ち合わせていないですが、この美しい自然の紅葉の錦を取り敢えずは手に取り、神様の御心のままに手向けます(お供えします。)
幣
百人一首の中でも大好きな一首です。
和歌の名手、道真公。
この後、九州太宰府に左遷された道真公。どのような思いだったのでしょうか。
ところで、熊本の山の中にあります弊立神宮の御祭神は
です。
祝詞に出てこられる神様や
宇宙の始まりなどの神々です。
天気が下り坂で、なんとか曇り空の中参拝しはじめます。
夫は長旅の運転が疲れたようで、少し休んでからいくと駐車場でリクライニングを倒し休憩。
私は、凄い神社の前の駐車場の車中にボーっと留まるのも落ち着かず、1人で早めに傘を持って行く事にしました。
田舎の一風景に溶け込む古社です。
境内をゆっくり見ながら、参拝します。
日露戦争開戦に当たり同年の2月に、日本全国の8ヶ所の神社に戦勝祈願せよとの神示が宮中に降ったとされ、その中に弊立神社が含まれていたといいます。
当時無名だった弊立神社以外の7つの神社はいずれも各地の有名な一の宮であったことから、これに感激した氏子がこの記念として、この時、記念樹として植えたのが「日露の大役・記念の真木」です。
御神木が聳え立ちます。凄い大きな御神木の方ですが、写真だと光ってしまいます。上までずっと高く聳え立ちます。
拝殿をはじめに1人で参拝します。
雨がパラつきはじめます。
なんだか不思議な気分。。
神殿に落つる天水、、とかいています。
火山のある阿蘇の近く。地球を天水で冷やし固めたのでしょうか。地球創生を担うご神水に、心酔。。。🤭
龍神様の尾に🌀
こちらは摂社です。
水波能貴神、日子八井命とあります。日子八井命は、別名、彦八井耳命とも、草部吉見神または「国龍命」( くにたつのみこと )とも言われていますが、記述が曖昧な神様です。神武天皇の息子と(一応は)いわれており、草部吉見神社や阿蘇神社の三の宮に祀られています。記述の曖昧さもさることながら、宇佐・豊家の血を引く水沼系日下部族だったのではとも言われています。阿蘇神社はこの後で行きましたが草部吉見神社は横目で見ながらも時間の都合で通り過ぎてしまいました。縄文の龍蛇信仰に繋がる一族ではないかと。
少しパラパラ雨が降りますが、夫も合流したので200m山を降った先にあります御神水の所へ向かいます。
鳥居横の看板には、瓊瓊杵命が御神水で全国を清められたこと、秦始皇帝が不老不死の水をこの地に求められたとも。
沖縄復帰にも、天皇陛下の渡米の際も清めとして使われたり。また、朝鮮の李殿下も持って帰られたと書かれています。
李殿下の奥様は李方子妃殿下。日本の皇族から朝鮮に嫁ぎ、お子様を亡くしたりと苦難を経験されるも、殿下亡きあと朝鮮の恵まれない子たちの施設をつくったりと、朝鮮の母として崇敬された方と聞いたことがあります。
まさに、時代に翻弄されながらも生かされた場所で生き抜いた妃殿下だと思います。
話はもどり、小雨でしたが、途中から傘が要らない位になりました。足元が濡れていますから滑らないように向かいます。
200m下に到着です。眼下には美しい稲穂が青々として少し雨に濡れて光り輝き美しかったですね。
稲穂の近くの水神様の前で夫が参拝します。
背後に緑に光っているのは稲穂です。
神社の境内を参拝します。傘は要らなくなりました。雨の水滴に光があたり辺りが澄んでいます。
八大龍王のいらっしゃる地なのですね。
大嘗祭の起こりの水田、、だとは。天武天皇のご時世に大嘗祭が確か始まりました。伝統を守る神国、日本。守りたいですね。
神恩感謝。
こちらの鳥居の龍王様に🌀。鳥居にも、模様があります。人為なのか、まさかね、ということは自然なのか。😳
先程の、神殿に落つる雨水、、の看板は、神田に落つる雨水のことも兼ねているな、、と美しい神田を見て感じました。
参拝を終えると、稲穂の上を大きな黒アゲハがヒラヒラ。感動しました🥹。
雲行きがあやしくなり、急いで山を上りはじめると、またポツポツ雨が降ります。
そしてだんだんと傘が必要に。
急ぎます。
お宮に着くあたりにはかなり土砂降りになりました。
これでは動けないな、、と境内の社殿の軒下で30分くらい雨宿り。。
夫は雨の中参拝です。
小雨になります。
アマビエ。
九州の巡礼の旅はまだまだ続きますが、全日程終えてあんなに雨が降ったのも弊立神宮だけでした。
その雨に、こちらの神宮に伝わる様々な話を合わせて、有り難い雨だったなぁと感じました。