色即是空 ~ 行く川の流れは絶えずして ~ 3

北の大地での生活

All things in the universe

<03.Jul 2009 Fri>

2009-07-03 | 北の大地での生活

森の神様(撮影:6月7日)


幹周11.5m、樹高31m、推定樹齢900年
巨木100選に選ばれたカツラの樹です。

北欧神話では、世界はユクドラシルという巨大な樹で表されています。
「世界樹」、「宇宙樹」とも呼ばれ、
昔、絵を描いていたころ、時々、題材にしました。

トネリコの樹のような形ですので、カツラとはイメージが違うのですが、
巨木を見ていると、そこに、奥深い宇宙を感じます。

世界を駆け巡る水を取り入れ、
光合成により養分をつくり、葉は大地の養分となり、土に染み込み
数多くのバクテリアに力を与え、また、水に溶け込み、川に入り、海に向かい、
動物プランクトンのエサとなり、生命の循環のひとつでもあります。

大地に根を張りどっしりと構え、
足のない、動けない樹は種を飛ばし、勢力を広め、
人よりもはるかに長い寿命を過ごし、
何本もの木が1本に交わりあったり、
接ぎ木などで、別の個体が発生する。

樹はなじみ深くもありますが、とても不思議な生き物です。
まさに1本の巨木は宇宙です。
コメント
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