地衣類 ジョウゴゴケの一種
赤いところは胞子です。
コケの仲間ではなく、菌類と藻類からなる共生生物で、菌糸からできています。
世界中に広く分布し、日本では約1200種が知られています。
原始的で、好きな生き物のひとつです。
必要な水分や養分のほとんどを雨、霧、露など空気中に含まれる水分や無機物から吸収しているため、
大気汚染や環境の変化に敏感で、市街地などでは姿を消しつつあります。
反対に、低温や高温、乾燥などの過酷な条件でも生きていくことが可能で、
南極圏や北極圏、ヒマラヤ、アンデス山脈などにも広く分布しています。
低温、乾燥などにさらされると呼吸量を極端に少なくして、
エネルギーの消耗をおさえたまま、何年間も耐えられる能力を持っています。
他の生物が生育できないような厳しい環境下であっても、空気さえ綺麗であれば、
群生を作って繁殖できます。
他の生物が滅ぶような環境になっても、生き残ることが可能で、
反対に、他の生物が生きていける環境であっても、条件があわなければ滅んでしまいます。
自然界の中での生物多様性のすごさや大切さを感じます。
北海道の森の中でも本当によく見かけます。
車道脇のすぐそばの森林でも、とても目立つ場所があり、
やはり、空気が綺麗であることがわかります。
地衣類 ハナゴケ
<11.Dec2007 Tue>