硬質菌のキノコ
年輪のように拡大し、数年から数十年の長い期間にわたって胞子を生産・飛散させます。
サルノコシカケなどです。
軟質菌のキノコ
短期間に腐り、菌糸体の大部分は死んでしまいます。
雨上がりに一斉にキノコが顔を出すのがとても不思議でした。
足でつっつくとポキッと折れてしまい、ものすごく申し訳ないような気になったのですが、
キノコは、その生命体の最後のほんの一部の姿に過ぎません。
キノコやカビの仲間を菌類(真菌類)と言います。
味噌や醤油のコウジカビ、パンやビールの酵母などがその仲間です。
ヨーグルトや納豆を作るのは細菌です。
通常は土の中で菌糸と呼ばれる姿で生活し、極めて小さいため、目には見えません。
子孫を残すため、子実体を形成し、それがゆるキノコという目に見える状態です。
キノコの大きな役割のひとつは有機物を分解・還元し、無機化することです。
森が落ち葉や枯れ枝などで、あふれてしまわないのはキノコのおかげです。
キノコという森の分解者がいなければ、森の物質循環は止まってしまいます。
<12.Oct2006>