色即是空 ~ 行く川の流れは絶えずして ~ 3

北の大地での生活

All things in the universe

<12.Dec 2010 Sun>

2010-12-12 | 森ー植物、菌類、変形菌類

今日は雪
富良野の12月の冬らしくなって来ました。

すごーくゆったりと過ごしたつもりの1日でも、過ぎてしまうとあっという間です。
何を考え、何をしたのか、覚えていないような過ごし方をしたとしても
1日は1日で、いつもと違う1日のようで、いつもと同じ1日のようで、
寝て過ごすのも、寝過ぎて頭痛ーいとかいうのでなければ、
身体や頭や心を休めて切り替えるのに良いことのように思えます。
同じ毎日を繰り返すのも大変な事ですが、違った毎日も良いです。
ひとそれぞれ、です。



(撮影:11月28日 立性 トスカナブルー 最も香の強い種類)
お休みの日は植物の世話にも大忙しです。
それからいろんなことを考えます。そして、忘れます。

おととい、根詰まりしてしまったローズマリーを諦めました。
挿し穂を何本か作っていたので、今、土に植えて養生中です。
促進剤も入れていませんし、気温も低いので発根率は4割を切りましたが、
他のも枯れないので発根しなくてもそのまま料理に使ったり、
引き続き様子を見たりです。

土曜日には半匍匐性の違う種類のローズマリーがお店でかなりひ弱になって売れ残っているのが
安くなっていたので、キッチンハーブとしてお持ち帰りしました。


環境があえば大繁殖する植物も場所が変われば絶滅危惧種です。
環境の変化に対して繊細な生き物は、激減するまで気づきにくく、いろんな意味で多様性は大切です。
どれほど生育旺盛に見えても、どのような環境の変化に対しても適正に対応できるかどうかは別です。

諦めたローズマリーは可哀そうといえばそうだけど、
そんなこと言っていたら観葉植物のような人の都合の良い植物なんて育てられないかもしれません。
捨てた時にまた生命について考えました。
それこそ小学生の時から植物を見て生命ってなんだろうと思う事が多々ありました。

挿し木分はとって養生中だから遺伝子は残っている。
植物(に限らずだけど)は遺伝子を残すこと、自身が残る事が生きる目的のひとつ、
それから、自身は認識なくとも、他を生かすこと、これは神様の領域?

母と子はお腹の中でへその緒で繋がっている時、ひとつでふたつの命、
そういうもののもっと単純化されたものに近いのかも。
みんなひとつだけど、根っこごとにひとつの生命体として生きている。
葉っぱだけでも、寿命分は生きることができる、
葉っぱだけの場合は子孫を残すことは通常できないけど、生きることはできる。

新しく来たローズマリーはキッチンの窓辺に置きました。
匂いがして良い感じだしすぐに料理に使えて便利です。
強い匂いは好みですが私には好きな匂いです。
ラテン語で「海のしずく」という名前の由来も素敵です。

いつでも仲間が待っていてくれていた亜熱帯の海が懐かしく思い出されます。
コメント
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