陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

ミラーを拭く男

2010-01-06 00:11:45 | 映画(DVD)
ミラーを拭く男 [DVD]

ブロードウェイ

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故・緒形拳が主演というので借りてきた。
日本全国のカーブミラーを拭いて歩く男。
自転車に脚立を積んで、テント生活でミラーを拭いて日本全国を旅して歩く。
そのうちテレビの取材がついてくる等の展開がある。
ほとんど主人公に科白なし。
寡黙な男。
赤の他人は奇特な人として暖かい眼差しであるが、
家族にはいきなり扶養義務を放棄して、持ち金を食いつぶす自分勝手な困った男でしかない。
ミラーを拭くきっかけはあの小さな交通事故かな?
と、言うくらいストーリーは劇的でない。
事故の責任を積極的に取ろうともせず、
質の良くない被害者への応対は妻任せで逃げていて、
突如、脚立を自転車に積んでミラー拭きの旅に出てしまう。
栗原小巻演じる妻がどういう状況になっても、夫をやんわりと按じている。
仕事以外の社交部分は妻に任せて我関せずの、ちょっとそこらに居る夫なのかもしれない。
定年近くまでがんばって働いてきて、生きがいというと口はばったいけれど
やりたい事に目覚めたというか?
生きたいように生き始めた中年のカタチと言うか?

老年も荒野を目指す?
おっさんの中の少年を見たようでもある。
意志ある寡黙な男を緒方拳が演じて、ふ~~んと納得させられる感じ。
ストーリーが静か過ぎて途中寝てしまって、ふたたび戻ってストーリーを繋いだ。
やれやれ~
夜は映画館でなくても最近、途中寝てしまう…
今、仕事に出ているのがやっとこさのような体力、気力。
先では私も何を頼りに暮らそうかな?

2002年 サンダンス・NHK映像作家賞 受賞作。

カールじいさんの空飛ぶ家

2010-01-02 06:26:41 | 映画(DVD)
だらだら虎の親戚の猫と動かないで口を動かしていると年賀状が届いた。

  そうそう今年はプリンターの調子が悪かったのよね。
  ボロいの買ったし壊れたかな?

  おかぁさま  なんたらクリーンというのした事ある?

なんじゃそれ?
だいたい、いつもは『かぁさん』という娘が『おかぁさま』と言う時は決まって苦言。
前の機種ではやっていた覚えが確かある。
買って2年?経過。そういえば1回もやっていないような?
母が出来ないとこをするのも帰省の目的らしい娘がさっそくちゃっちゃとしてくれた。

  インクも切れてるよ。

そう言えば微妙な量だった。
買いに行く?外に出る?面倒くさい。
1日だね。映画1000円だね。行く?
お正月映画ってあんまりおもしろくないねぇ~
何やってるの?


  カールじいさんの空飛ぶ家

二人で意見があった。
混んでいるかも?座席はネット予約しておこう。
この時間だったら14時?

とたんに、こたつむりになって動きたくなくなった。
娘が言う。

  こういうだらだらに気合いを入れるのが予約だからね。
  いくっきゃないよ。
  インクも買うんでしょ?

だらだら着替えて3分間メーキング。
狭い玄関で二人して交代でブーツを履いていたらモコがお出かけの気配を察して出口に転ぶ。
そうよね。久々人口密度の高い我が家だった。
ちょっとお出かけしてくるね。寒いのに人間はバカだねぇ~

前振りが長い
さて、本題。
カールじいさんは奇想天外な物語だから、どうよ?と言う突っ込み場所はいっぱいあったけど
全体に明るいトーンでハッピーエンド。めでたしめでたしがお正月っぽくって良い。
ひとつ気になったのは
全部、全部、ご都合主義でうまい具合に助かるのに
元ヒーローじいさんの悪役だけが助からないまま。
その辺りがアメリカっぽいのかな?

登場する子供の家庭崩壊がディズニー時代反映を感じた。
要介護状態になった時の独居老人の処遇はいづこもおなじか?

しっかり手にしていたカールじいさんの四点杖。
これ介護保険の福祉用具貸与品だ。なんてチラッと思うとこが職業意識。
やだねぇ~
冒険の最後にはその杖なしでじいさんは歩きだす。
どんなリハビリメニューよりケアプランより本人のやる気、生きる意欲が優る。

観ているのは子供たちとその親が多かったけど、
高齢者、離婚家庭の子供たちと社会が抱えている問題点がちゃんとアニメに踏んであった。
人の孤独や尊厳やこうでなくちゃ生きて行けないねって深いとこ分かるのは大人かな?

わんこたちのおバカぶりが物語に花を添えている。
名前なんていったっけ?もう忘れた。
「じいさんの飼い犬になったわんこのコロコロぶりがモコ似ているね」
と、話ながら娘と帰路についた。
そういえば、カールじいさん妻ルイーザの幼少時は
くるくる動く目でよくおしゃべりしていた娘の幼い頃とよく似ていた。
こう言うのは娘に言わないでおく。

犬と私の10の約束

2009-12-04 05:11:49 | 映画(DVD)
犬と私の10の約束[プレミアム・エディション](2枚組) [DVD]

松竹

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母親が病気で亡くなる前に、14歳の少女のさみしくないように贈った犬との物語。
病死映画はタブーにしている。いろいろ思いだして辛いだけだから。
ストーリーを読んでいたら観なかったと思う。

「私にはあなたしかいません」
10の約束のひとつ。

なぜか我が家に途切れない猫たちを拾ってしまってから、いつもそう思う。
飼い主は出かけて行くが、猫たちの世界はこの小さな家限定。
猫の一生が心地よくも悪くも私にかかっている。

ころころと遊ぶ犬の幼少期に今年5月に拾ったモコを思い
年老いて死んでゆくシーンでは3月に死んだふぃんふぃんを思った。
ちゅんちゅんは正に老年期で病んでいる。
ふぃんふぃんには医療を尽くして苦しい時間を長くしていまったように感じ
今、病院へは連れて行かず静かに見守っている。
病院へ行くことが何の事か理解できない猫にはものすごいストレスではなかったか?
毎日の服薬、点滴。全部苦痛ではなかったか?

   「私にも心があります」

猫はしゃべらないから、飼い主が察するしかない。

涙して観終わった頃、定期便息子のお悩み電話がかかった。
職場でムカっと来て、物を投げつけたのを人に見られたと言う。

職場でムカつくことなんて、誰だってゴマンとある。
やってしまった事、済んでしまった事をどうこう思っても始まらない。
いちいち毎夜毎夜、反省会をしない。
職場の事は職場へ置いて帰る。職場を1歩出たらコロっとチェンジ。

かぁさんだって今日一日で何回ムカついたか?
思いだしたら気分が悪い。バカにされたようなあのことこのこと。数えればきりがない。
コロっと忘れようと映画を観ていたよ。
動物好きな息子に「犬と私の10の約束」おすすめと言っておいた。

ディア・ドクター

2009-12-01 07:15:52 | 映画(DVD)
ディア・ドクター 【限定版】 <初回限定生産> [DVD]

バンダイビジュアル

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無医村の偽医者。
本物の医者でも『???』なんてことは良くある。
それでも頼るっきゃない医者。
笑福亭鶴瓶のほやぁ~としたあったかな人を信用させる堂々たる偽医者ぶりですべて納得させられる。
若い医師免許をもった研修医との対比で偽医者の持っている本物の医者に欲しいものが鮮明になる。
実は偽医者と知っているっぽいベテラン看護師の存在も、肝の据わってちょっと醒めてていい感じ。

がん治療って何なのか?
医者って何なのか?
人の暮らしって何なのか?
ちょっと考えさせられる。
西川美和監督の映画、面白い。

映画『ディア・ドクター』エンディング曲「笑う花」/モアリズム PV


これは、ちょっと前に映画館で観た。
もうすぐDVDで出るみたい。
最近は基本的に字幕が面倒くさくなって、吹き替えは嫌いだし、必然的に邦画ばっかり観ている感じ。

60歳のラブレター

2009-11-30 21:23:52 | 映画(DVD)
60歳のラブレター [DVD]

SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)

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映画を見損ねた。
『60歳のラブレター』DVDリリース予告

予告が良かった。
主題歌を森山良子のラジオ番組で聴いた。
candy -森山良子- (songs&written: 川江美奈子)

とっても期待していて、見る時期を失った。
ラベンダー畑のラストが美しいだろうと期待した。
60歳まで夫婦で居られなかった私だけど、若くない長く一緒に居たから湧く情愛を期待した。
病のイッセー尾形と綾戸智恵の夫婦以外は作り物めいて真実味がなかった。
特にラストが詰まらなかった。
30年も振りかえらなかった夫とやり返す?
人それぞれだけどね。私には理解不能。甘めのハッピーエンド。
世の中そんなに甘くないと知ってる年齢はもうちょっと丁寧に扱って欲しかった。

本当のラブレターをまとめた本の方が面白い気がした。
夫から妻へ、妻から夫へ60歳のラブレター

日本放送出版協会

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図書館で立ち読み。一人身には毒だからサワリしか読んでないけど。

モーツァルトとクジラ

2009-11-20 07:20:12 | 映画(DVD)
モーツァルトとクジラ [DVD]

アートポート

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やっと人並みにDVDが見れる環境になって、やっとやっと観ることができた。
普通にレンタルショップの棚に並んでいた。一番高い所にあった。
背伸びして抜き、いそいそと借りて帰った。

田舎では映画が見れなかったから訳本をAmazon購入で読んだ。
映像はイメージしていたよりポップ。かろやか。
色がきれい。
イザベルの表情が愛くるしい。わりに軽症?
息子のイメージでアスペルガー当事者を見るから、ついついドナルドと息子をクロス。
あそこが同じ。ここが違う。
大人になると自制の方法を自ら編み出してパニックを回避している姿が切ない。
ドナルドにおいては数字であったり、もっと不安になると手をひらひら。
あれは息子もやっていた。
息子はドナルドの数字が合気道の杖か?
ブンブン狭い家で振り回して必死で自制していた。
もっと狭いマンスリーパレスではそれ叶わないから我が家に立てかけたまま。
今はどうして落ち着いているのだろう?

遊園地も高い揺れるは全部怖い。おんなじ、おんなじ。
子供の頃、息子が観覧車すらものすごい恐怖なのが分からなかった。

部屋の汚さはまったく同じ。
片づけると物が捨てられないしどこにあるかもっと分からなくなるから怒り出すのもおなじ。
住宅事情が日本と違う。賃金体制も随分と職種で開きがあるらしい。
大学にドナルドが職を求め住環境がガラリと変わる辺りの差で視覚から納得。
アスパルガーに対する精神医療体制も進んでいる感じ。

自助グループ内の一瞬即発の雰囲気がよく出ていたけれど、
同じ障害のある人たちの落ち着く居場所としてあれで機能しているのか、
当事者でないので私には分からなかった。
自助グループでの出会いが結婚へと結びついたふたり。
あって良かった自助グループだ。

普通であっても生まれ育った環境や考え方が違う二人の結婚生活は容易ではない。
どちらも我慢で折りあっている。なんとか添い遂げたり、離婚も昨今多い。

さかんに『普通』と言う言葉が出てきた。
自閉症同士で知能の高い低いをなにげに差をつける言葉を発したり、
上司には良い格好をして、普通の結婚生活を見せたがったり、
障害があっても、どこか普通にこだわる姿が出てきた。
これって『普通』の人にもある。

昨日、介護度認定の調査に付き合った。
間違いなく介護が必要で申請し、
調査員に来てもらっている本人の口から出る言葉は全部『出来る』。
人の介助が要ることは認めたくないし、知らない調査の人には良い格好がしたいのだ。

上司が来るとちょっとだけ良い格好をする同僚。
どこにもある形。

人が人を求める。孤独を深く感じる。
アスペルガーだから特別な感情を持っているわけでもなく、極めて普通である事がしっかりと伝わった。
うまく人と結び目が出来ないことが障害であるだけに、余計に辛さや問題を引き起こしている。
さらに深く深く一点に拘る性質が悩みの発散や展開に結びつかない。
苦しみが強くなる仕組み自らもっている。

長く続いて欲しい結婚生活が硝子細工のようで、
相手に巡り合う確立も関係を構築てきる確立も天文学的数値の二人のようで、
ホント月並みな言葉だけど美しい愛の形がここにある。

ついついドナルドを息子に置き換えて、涙が流れ吐息が洩れた。
大人になったら親から独立。新しい家庭を築く。極めて普通の願望だよね。

22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語

2009-11-09 23:16:38 | 映画(DVD)
22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語 特別版 [DVD]

角川エンタテインメント

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亡くなった南田洋子さんの最後の映画と聞いて観たくなった。
フォーク曲の映画版は大抵つまらない。
正直、疲れた時に観始めたら画面が暗いので途中寝てしまった。
二度明るい時にゆっくり観てやっと曲と映画がつながった。
同じ大林監督の『なごり雪』よりは数段見応えがあった。
あの曲からLycorisの真っ赤。曼珠沙華、彼岸花、毒もある赤をイメージとは意外。
臼杵の竹宵とバースデイを祝う赤いろうそくの揺らめきの場面が重なり合った。
あの花が満開の時に私は夫を亡くした。
病院の安置室から動かぬ夫を帰りたかった自宅へと運ぶ車窓に続く真っ赤な葬列が焼き付いたまま。
黄泉の国へ通じるかのようなろうそくの揺らめき煌めき。
そう言う思いがベースにあったから、三度四度と重ね観て、聞き逃せない台詞を噛みしめたのかもしれない。
台詞が美しく意味深かった。同じとこで何度も泣いてしまった。
最後の最後の物語の〆言葉が『皆さま油断召されますな』実に意味深。
どう言う意味?

南田洋子、長門裕之夫妻が出演。
すでに認知症の兆候が見られていたとか?南田さんは充分美しかった。

22歳の別れ かぐや姫


マイケル・ジャクソン THIS IS IT

2009-11-06 19:44:09 | 映画(DVD)
映画 「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」 予告編 完全版


生前マイケルのファンでも何でもなかった。
少年への暴行とか整形手術とか奇行ばかりの人のように思っていた。
死後、ファンサービスのための舞台上の花火で火傷を負ったこととか
皮膚が白くなる病気だったとか、かなり間違ったイメージを抱いていたと知った。

2週間限定に踊らされ単なるミーハーな思いで観に行った。
観客の年齢バラバラ。延長が納得いく人の入りだった。

どれだけの人が身骨注いでマイケルの舞台を今までにない形で創造しようとしていたか良く伝わった。
この記録が残っているだけで、すべてが水の泡。
これだけ歌って踊っている人がほんの数日後になぜ?
幻のコンサートを想像し、なんとも言えない思いが残った。
そして映像で見る限りマイケルは傲慢さのない随分と気配りの人の様に思えた。
もっともっと生きて世界中の人を魅了して欲しかった。残念です。

音符と昆布

2009-10-30 07:26:04 | 映画(DVD)
音符と昆布


これ観たいなぁ~と思っていたら時はとうに過ぎてDVDで出ている。
音符と昆布 [DVD]

エピックレコードジャパン

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我が家ではテレビが勝手にスイッチが切れ、動かないビデオデッキが2つ。
DVDを観る器具がない。
いい加減に買え
今日の午後からうれしい代休。というか今月中に取らないと代休が流れる。
午後に絶対に仕事を入れず、電気屋さんに行こう。

毎度のようにマッサージチェアをお試しして帰って仕舞わないように
少し元気が回復してきた妹にアドバイスサポートを頼もうか?

音符と昆布観たいなぁ~

プール

2009-10-26 06:13:31 | 映画(DVD)
映画館でプール発見。
『沈まぬ太陽』に続けて翌朝映画館へ。まるで違う世界に浸った。
映画「プール」 予告編


小林聡美ともたいまさこが『かもめ食堂』や『めがね』と同じようなキャラで登場。
だる~~い ゆる~~い雰囲気もそのまんま。
絵がきれい。
小林聡美が着ていたアジアンテイストな服は私好み。
ドラマ6日間の毎日のお着替えに惹かれた。
そしてまたまたしっかりした素材を感じさせる料理が準主役な雰囲気でたびたび登場。
盛り付けもさりげなくっておしゃれで思わず『食べたい』気分にさせる。
『沈まぬ太陽』に出てきた料理がいかにも高級そうで庶民生活から逸脱した懲りまくったのに対して真逆。
方や必ず給仕をする人が居るのに対して、
こちらはきちんと手を合わせ『いただきます』と味わい、あれ取ってこれ取ってのやり取りがぴったり。
それから花。
『沈まぬ太陽』は料亭に官邸にホテルにと人工的に美しく生けられた花々がわき役をつとめていた。
一方『プール』はタイの自然味あふれる花が無造作に風にそよぎ、また摘まれて愛らしかった。

あまりのゆるさに午前中に観たにも関わらず五度ばかりコクっと寝てしまった
『かもめ食堂』は良かったけど、
『めがね』『プール』となんだかだんだん浮世離れがひどくなって
ついにワタシは酔えなかった。とか言いながら次作が出ればたぶん観にゆくわ

さて、月曜日。
追いまくられる仕事が待っている。
本当はもう少しゆるゆる気分でいきたいけど、プールのきらめきだけ見てては生活できましぇ~ん

映画『沈まぬ太陽』

2009-10-25 03:53:10 | 映画(DVD)
日航機事故の映画化「沈まぬ太陽」


映画になっているとも知らず、偶然にめったに揃っていない全巻を図書館で見つけタイムリーだった。
映画『沈まぬ太陽』
原作を読んで映画を見ると大抵がっかりするけれど、
途中休憩ありの3時間を超える長さ退屈しなかった。
ストーリーはうまく端折ってあったけれど、終わり方に希望が見えて
5冊も読んでむなしさが残ってしまう原作よりは後味が良かった。

御巣鷹山520遺体並ぶ棺でむごたらしさを見せていたが、こちらは原作に及ばない。
アフリカの大地はさすがに映像の迫力。
いくらフィクションとは言えベースは日航と言う会社、時代の政治家。
御巣鷹山の事実はまだしっかり記憶にあることだし、想像をたくましく観てしまう。
政権が変わった今、裏の根回しは?
必要悪という認識が少しでも薄れていくのだろうか?
汚れ役で勝ち組になろうとする男と愚直に信念を曲げない男と
原作以上にくっきり描かれて、そうね映画だもんね魅せなくっちゃと納得。

初日にけっこうな人の入り。
中高年が多いのは設定60~80年代に郷愁もあるのかもしれない。
次は不毛地帯を読もうかと図書館に行ったけど一冊もなかった。
山崎豊子はけっこう人気らしい。

HACHI 約束の犬

2009-08-16 05:53:58 | 映画(DVD)
『HACHI 約束の犬』

デジカメで動画が撮れることを帰省中の娘にはじめて聞いて
我が屋の猫を撮ろうと構えたけれど
まったく思う動きが撮れなくて写真以上に大変。
カメラを向けると静止画像になってしまうあまのじゃくメ

「猫を映画に使うのは大変よね」と

漏らしたひとことから、
ハチ談義になって、ふとお暇つぶしに観に出かける気になった。
母はリチャード・ギアも観たかった。

これだけストーリーが分かっている話で泣けた、泣けた。
母娘で鼻をすすりながら映画館を出て
我が屋ハチ…
もとい。
玄関待っているだろうにゃんこたちのモトへ帰った。

ちゅんちゅんは昼間は眠いんで出て来ず。
もこは帰宅の車の音を聞いてちゃんと玄関にお座りして待っていた。
「遊んで遊んで」と言う利害関係だけかもね。この子の場合。

9年間も駅で待っていたハチ。長いねぇ~
きっと一緒にいた時間の方が短かったよね。
猫は3日で恩を忘れるのかな?

映画では1匹の犬を撮るため何匹も使うと聞いた。
芸が仕込める犬と違ってやっぱり猫を撮る方がたいへんそう。
この映画にも1回ほどハチに攻撃態勢の猫が出てきた。

猫派で充分楽しめる映画だった。音楽も良かった。

劔岳 点の記

2009-08-08 06:28:23 | 映画(DVD)
劔岳


映画「劍岳 点の記」公式サイト
今日で上映が終わってしまうというので、あわてて観にいった。
今の様な登山に適した衣類や靴、装備もない100年前に
精密な測量器や三角点設置の材料を背負っての過酷な登山と
この映画のために役者、スタッフ、さらに撮影機材が運び上げられた
見えない裏の大変な仕事がオーバーラップした。
このシーンを待つために多くの日数が費やされている。
セットでない迫力があった。
登らなければ絶対にお目にかかれない神々しい自然に劇場大画面で堪能させてもらった。
自然の前では謙虚にならざるを得ない状況下で
家族や仲間の結びつきが強くなるなにやらあったかいものがじんわりと伝わってきていい気分で館を出た。

原作よりちょっぴりストーリーが端折ってあるところがちょっと気になったけど、
暑い暑いとエアコンから出られない今、
夏なお雪を抱く山々の景色で涼も取れたかも。

映画『大阪ハムレット』

2009-03-01 17:15:27 | 映画(DVD)
映画『大阪ハムレット』予告編


こんなに良い天気。
どっこにも行く気になれず、ますます落ち込みそうで
岸部死シローと松阪恵子が明るい気持ちになれるとか言っているのを思い出して
プラっと観てきた。

大阪弁のノリは聞いているだけで、深刻な事が深刻でなくなる。
これを観てたらアホくさいルールにしばられて、
それを踏み外したら大罪のような職場が芯からアホくさ~~く感じる。

  そこの角を曲がったらぴゅ~~っと行って
  ガーッと行ったら突き当る~

勢いよくしゃべったら
声がデカイと叱られた今の職場でこれをやったら卒倒されそう
泣きたいことばかりだから笑って帳尻合わせ。言えてるわ~

倉木麻衣のテーマ曲がなんか良かった

そう言えばマンマ・ミーヤと、父親がはっきりしない家族という共通項があるわ。

気重な日のマンマ・ミーア

2009-02-15 20:18:23 | 映画(DVD)
ものすごく気重な時には良さそう気がして、
猫餌が切れて出かけざるを得ないからついでに観てきた。

午前中、自主研修という強制研修。
いっぱいある介護事業所のスタップの引き受け会場が我が事業所。
金曜日にエッチラオッチラ会場設営。
今日は始まる1時間前に集合せられ、
お茶の準備やら駐車場案内やらに駆り出された。

講師が講演の最後に「質問は?」と聞いて、シーン波打った。
我が社では言いたい事は言わないのがカシコイ。
こんなトコで誰も質問するワケがない。
自由な気風がないことの証明のシーン。やれやれ

最後の最後に
ウチの事務所で講師と各事業所主任が何とも長い話し込み。
我らヒラヒラはじーっと黙って、おエライさんのしゃべり終了を待った。
講師も主任もオバはん年齢。
この年齢の層の話はどうでも良い事で長いんだわ。
お客様というか外部の人には異常に気を使うのが我が社の風習。
この前まで私も外部の人だったので、ウチの人になったとたん手のひらを返した様。

ヒラヒラにも序列があって、先に入社した順にエライ。
よって、私はドン尻。出過ぎてもイカン。気が利かなくてもイカン。


こういうの払拭したい映画に選んだ。
昨日の新聞にメイル・ストリープが載っていたのも観る気にさせた。
監督・製作者・脚本家・映画会社の担当重役がすべて女性というのが
出演動機のひとつだったと書かれていた。

あの厚底ハイヒールのブーツで歌い踊る。
ストーリーは実にくだらない。
それを割り引いても
メイル・ストリープは1949年生まれ。60歳。
それ以上年齢の女性も画面いっぱいの元気パワー。
まことににぎにぎしかった。

あんまりに沈んでいる時はこう言う映画は逆効果?
最後の最後に娘の父親とおぼしき3人中のひとりと21年ぶりに結ばれるってのがちょっとね。
残りの二人気持ちはどうるんだろうとか?
急に白けた気分になった。

自由奔放な役どころのメイル・ストリープと
デブ顔の紋切型思考のウチの主任同じ年生まれ。
やぁ~なことまで思い出した。

もうちっと高揚した気分の日に観ると感想はきっと違うと思う
明日もあのデブ顔みなくちゃいけないからも寝ようっと