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最初は↑
映画を観た帰りに図書館に寄ったから
ネーミングに惹かれてはじめて辻内智貴作を手にした。
書き出しから読みやすい
私に抵抗を与える筆致でなかったので
ついでに↓2冊も借りて帰った。
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どうしてこう泣けてくる話ばかりなんだろう。
読み終わるとじわっとあったかい水が満ちてくるような。
自分の立ち位置は
いろんな制約の中でこうなってもいるんだけど
小説に描かれている人々は
のーてんきに見えて強い意志で自由な自分を貫いている。
セイジは最後に「神様」と結んであったけれど
「その人のために」がここまで壮絶であると
どこか中途半端で
自分かわいさを捨てきれない自分を
教えられたような。
むかつく拝金主義だったり
目に見える価値観しかでしか評価されない
この世の生きづらさを
読んでいるその間
ころっと忘れさせてくれた。
急いでAmazonで辻内智貴4冊購入。
どれも小品なので集中力低下中の私にぴったり。
帯封へ担当オススメの↓こんなキャッチコピー
ソーカイ持続時間は8時間!かな。
(個人差はありますが…)
ほんと、ほんと読んでいる間
心のマッサージを受けているような。
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↑主人公の40男小説家はひょっとすると作者と等身大かと思わせる。
コーフクを喰らう時には、 かなしみも喰らえ
たのしさを喰らう時には かなしさも喰らえ
ときどき現れる詩の一節のようなとこも
じわわわわゎゎゎ~とくる。
心療内科の検査表の記入の箇所には
いきなり
手書き文字で
『昼まで寝ているので分からない。』
ってあるけど、自筆かな?
全部、自筆原稿を読むはしんどい
(かつて近所のおばちゃんに読まされた小説^^;)
けど
活字でない手書き字には
人柄が出る。
かなり辻内智貴中毒。惚れてしまった。
実生活でこんな人にくらっときたら
苦労させられる男の部類に入るタイプだろうけど。
のこり3冊。
ちびちびと楽しもうと思うけど
がぁーっと読んでしまうんだろうな。たぶん。