陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

80歳の『てっぱん』

2011-03-01 21:30:50 | Weblog
職場近辺を昼休みに散歩していて『お好み焼き』の暖簾を見つけていた。
NHKの朝の連ドラは19歳のお好み焼き屋をやっている。
広島風と大阪風お好み焼きの違いより他、そう面白くもないと思いつつ
時計替わりに時間つぶしになんとなく見続けている。

急に暖簾を見たら、そのお好み焼きが食べたくなった。
散歩方々、歩いて行って食べてちょうど1時間だろうと
暖簾くぐったら、背の丸まったおばぁさんが一人。
一瞬、休憩時間内にこのおばぁさんで間に合うか?と不安になったけれど
店の奥の厨房には誰か居て、
このおばぁさんは店番をしているだけだろうと踏んで鉄板テーブルに座った。

メニューに謎なものがあった。
『ヘルシー焼き』ってなぁに?

普通は小麦粉を使うけれど、蕎麦粉のお好み焼きだそう。
50円プラスでそば入りも出来るとのことで、ヘルシー焼きのそば入りをを注文した。
おばぁさんは奥へ引っ込んだ。
どうやらこのおばぁさん一人がやっている店らしい。
なかなかおばぁさんが出て来ない。
店に飾ってある花など写メして、待つこと20分以上。
やっとおばぁさんがお盆持って出てきた。
焼いて出てくるのかと思ったら、運んできたのはお好み焼きの生のタネ。
今から焼くらしい。
休憩時間内で食べ終わるのは、この時点であきらめた。

お好み焼きはタネが粉と卵で溶いて混ぜてある大阪風。
上にそば玉が乗るところは広島風。
おばぁさん独自スタイルらしい。
焼き具合にこだわりあり。
まことに丁寧にそばがこんがりするまで、じっくり待たされた。
蕎麦粉の少し黒っぽい色に仕上がってゆく。蕎麦が香る。お味が楽しみ。
鉄板には年期が入っている。
聞いてみれば30年は使っていると言う。
おばぁさんはいったい幾つ?
50歳から始めたと言うことは今、80歳。

 『最近ね、ひとつひとつ確かめ動作が多くなって時間がかかるのよ』

確かに。
でも、蕎麦粉のお好み焼きはなかなか美味しかった。
ふはふは~食べている途中できゅうりのぬか漬けが数切れ運ばれてきた。これがまた美味しい。
美味しいと言ってあげると、『ぬか床50年』と、ちょっと得意そう。
食べ終わった頃、

 『インスタントだけど』

と、コーヒーまで運んで来られた。
これメニューに書いてなかったよ。私のリップサービス分?それとも誰にも付くの?
ちゃんとドリップしたコーヒーみたいにこれも美味しい。
下手なサービスやら、飲み放題ドリンクバーなんかと比べ物にならない。
これ?インスタント?
どこのメーカー?
聞いたけど、おばぁさんうやむや。企業秘密らしい。

気の短い人は、お客に成れない店だ。
マニュアル対応店員の店より落ち着く。

お愛想を頼むと、ちゃんと1000円でお釣りの350円が乗ったトレイを持って来られた。
自分の動作が遅い所を補って早く職場へ帰ってもらおうとの配慮かな?

19歳の嘘っぽい店主のテレビドラマのお好み焼きがますます嘘っぽいなどと思いつつ、
遅れた言い訳など聞いてもくれないだろう主任のブーたれ顔を思い浮かべて帰社。
時計は13時10分を指していた。
思ったほど遅れずに済んだと、胸を撫でおろしたけど
細かい細か過ぎる主任が予想通り、言い訳をしても返事すらしてくれなかった。
きっちり12時に休憩に入れない日だって13時までしか休憩しないのに、たった10分。ケチ!

今年始めて、ふきのとうを見た。
心にゆとりないと良い仕事できないよ。
なんてね(*^_^*)

店をケータイに登録済み。
今度はちゃんと予約電話をして焼いてもらっておこう。
お昼休みのお楽しみがまた増えた。

職場が楽しくないので、最近どうも昼休みの事ばかり記事にしているような気が…



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ペットロスの幼い日に

2011-03-01 07:31:42 | Weblog
ちゅんちゅんは私の生涯で何匹目の送りになろうか?

幼い日、私は極度の怖がりんぼだった。
通学路に繋がれたつスピッツが吠えるだけで、その家前の道が通れず
母の手をしっかと握って、そこまで毎日連れていってもらっていた。

そんな私のために近所の雑種が産んだ子犬が我が家に貰われてきた。
最初のペット。コロ。
私はそれから犬好きになり、大人になって猫好きになった。

そして、犬猫が絶えた事がない生活を今日までしてきた。
思えば、買ったペットは父が注文して箱入りで届けられた紀州犬だけ。
その後は、高校の時、親の転勤で飼えなくなった友から私が貰って来たでか犬。
餌入れの大きなアルミの容器を一緒に我が家へ連れて来られた。
バカだった。可愛かった。ごんべと言った。

大人になってからも、生まれて処分に困っている同僚の家の子犬をわざわざ貰った。
結婚して家を出てからは、犬嫌いだったはず母に一番なついて、名前は代々のコロだった。
それから借家でコロが生んだ子を飼い…
マイホームを建ててから間なしに捨て猫、拾い猫…
思いっきり新築からガリガリやられて、それからは不思議と絶え間がない。

最初のコロの最後を看取ったのは小学生の私だった。
当時の犬猫は短命だった。
味噌汁かけご飯など貰い、
たまの骨に残った肉ちょっぴりの肉や牛乳瓶の底のわずかなミルクを大喜びしていた。

死の前日、近所の獣医さん注射を打ってもらいに連れていったのも私。
母に取っては大出費。
たった一度でも雑種ごときに病院など、私がせがむから大判振る舞いと言う鼻息だった。
具合の悪い犬から私は目が離せなかった。
学校から帰ったら犬小屋へ一目散。だた傍に居てやっていただけだったろうと思う。
犬小屋で繋がれたまま、荒い息が止まって動かなくなった時、
家の中に居た母を呼んで、おんおん泣いた。いつまで泣いた。
その時、母が言ったのだ。

  いつまでも泣くんじゃない。
  犬畜生は人とは違う。
  泣いたらあの世でコロが良い所へ行かれんのよ。
    
母はだた泣き続ける私をなんとかしようと口から出まかせを言ったのかもしれない。
でも、人間より長くは生きない犬猫が居なくなったこと長く悲しむ事の戒めだけは、
私の中で今も生きている。

ちゅんちゅんが薬を嫌がって噛んだ人差し指の傷が腫れてまだ癒えない。
病院でもらったゲンタシンを塗ってカットバン貼った。
破傷風の注射までされた。
  あのぅ~家の中で飼っているんで…
医師にとっては汚い猫の口。私にとっては愛しい猫の口。

モコがころころ家を理由なく走り回る音がする。
傷にぬったゲンタシンも嗅ぎにきて、また去った。
若い。元気。
じっと寝て動かなかったちゅんちゅんの存在がどうしてこう大きいのか?
そこに居ない。居ないことが大きな存在感で迫る。
年取った分、さみしさひとしおな気がする。
家がスースーする。

母の教えは正しい。
ペットとして家に飼った日から、自分より先に逝くは決まり事なのだ。
そして
残された者、今ある命を元気に生きよ、大事に生きよ
と、先に逝った夫が教えてくれた。

仕事に行きます。
利用者さん2名入院報告を昨日受けたから、そのご様子の確認から~



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