![]() | 天国旅行 |
三浦 しをん | |
新潮社 |
生と死の境目の短編が7編。
心中小説というべきか?
風変わりな。
そしてどの幽霊も怖くは描かれていない。
境目にふわっと現れて、違和感のない存在としてそこに居る。
人の真実がどこにあるのか?
生も死も境目はそうたいしたものではない気がしてくる。
いろんなチャンネルを持っている不思議な作家と言う印象が強くなった。
まだ彼女の作は数冊しか読んでいない。
この小説の題名は↓ THE YELLOW MONKEY - 天国旅行から採ったものだそう。
天国旅行
最後に収録されている短編「SINK」
車で海へダイブの一家心中の話と歌詞が微妙にダブる。
そして、
巻頭にこの歌詞の一部が置かれている。
せまいベッドの列車で天国旅行に行くんだよ
汚れた心とこの世にさようなら
(作詞 吉井和哉)より
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