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中国で象牙800キロ押収 「日本から流入」

2015-10-13 16:04:21 | 日記

 13日付の中国紙、新京報によると、北京市森林公安局はこのほど、密輸された象牙と象牙製品約800キロや、保護対象となっている野生生物の剥製など計約2439万元(約4億6千万円)相当を押収した。

 同紙は、象牙が日本から香港を経由して中国大陸に密輸されたとしている。公安局は北京や河北省などで密輸や販売に関わった容疑者16人を拘束した。

 象牙はワシントン条約で輸出入が原則禁止されているが、中国や日本への密輸が横行している。(共同)

2015.10.13 14:45更新   産経

 

象牙と信仰

密輸され、聖像や仏像に姿を変える象牙。フィリピンやタイ、中国でその実態に迫った。

文=ブライアン・クリスティ 写真=ブレント・スタートン

 1989年にワシントン条約で国際取引が禁止されて以降も、違法な取引が絶えない象牙。毎年アフリカでは象牙目当ての密猟によってゾウが殺され、その数は数万頭にものぼる。象牙はアジアに密輸され、多くが宗教に使われている。

 フィリピンでは「サント・ニーニョ・デ・セブ(セブ島の幼きイエス)」と呼ばれる聖像に象牙が使われ、タイでは市民が身に着けているお守りのなかに象牙製のものがある。経済成長の続く中国では、象牙でできた仏像や工芸品を買い求める人々が増え、象牙市場は成長の一途をたどりそうだ。今や違法象牙の最大の買い手が中国だというのは、誰もが認めている。

 

 より

 

【絶滅の危機に瀕する象の群】
  象牙の問題点の一つは、再生産に時間がかかる生物から採られることだ。雌の象は5年おきにしか妊娠せず、一生の間に、最大でも8頭程度しか仔を産めない。この遅々とした再生産量では「持続可能な収穫」は不可能である。

 象牙の輸出で得た外貨によって環境を保護するという考えもあるが、需要が供給を凌駕し、種としての象に絶滅をもたらすだろう。過去25年間に押収された牙は1本当たり8.5kgから4kg前後にまで落ちた。若い個体が密猟の対象となったこと、また、大型の牙を持つ象が遺伝子のプールから消え失せたことが現れているとカレドニアン・マーキュリーは伝える。