これは、最近ネットの古本屋さんで買った本。
モモカフェレシピブック―おいし楽しいモモカフェdaysと43の簡単レシピ。 価格:¥ 1,890(税込) 発売日:2001-02 |
料理の本はもちろん、実用性やレシピの内容も重視して買うのですけれど、もともと変わった体裁やデザイン、アソビゴコロのある珍品などに弱い私は、たまにこういう本も買ってしまいます。
モモカフェ、という時にはギャラリーにも使われる素敵なカフェがあって、こだわりのある女性オーナーが経営していて、一見感じが悪いけど、ホントは優しくてユーモラスなちょっとイケメンの男の子二人がウェイターをしていて……というと、いかにも行きたくなってしまいますが、実はこれは架空のお店だと、巻末にさりげなく書いてある。
でもあまりにさりげなくって、気がつかず本当にこの店があると思う人はいないのかと、ちょっと心配になってしまいます。
それほどに、細かいディテールまで描かれて、ストーリーもとても、リアルなので。
小説には、作中作というか、小説内だけに存在する、架空の本というのはあんがいよく出てくるのです。
たとえば、私がとっさに浮かぶのはエンデの『はてしない物語』や、ゴールドマンの『プリンセス・ブライド』などてすが、本の中に架空の食堂を作って、そのレシピをのせる料理本、というのもありなんだなと、ちょっと感心してしまいました。
そして、そのレシピもなかなか、魅力的。サンドイッチやキッシュ、りんごケーキやチーズケーキなどのシンプルなスイーツは、いかにも美味しそうでコーヒーとともに注文したくなります。
そうして、本の表紙と裏表紙の中にしか存在しない店、というのも素敵かも、と思ってしまうのです。
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