あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

架空食堂の本。 その1

2010-10-03 23:24:04 | 本(料理の本)

これは、最近ネットの古本屋さんで買った本。

モモカフェレシピブック―おいし楽しいモモカフェdaysと43の簡単レシピ。 モモカフェレシピブック―おいし楽しいモモカフェdaysと43の簡単レシピ。
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2001-02

料理の本はもちろん、実用性やレシピの内容も重視して買うのですけれど、もともと変わった体裁やデザイン、アソビゴコロのある珍品などに弱い私は、たまにこういう本も買ってしまいます。

モモカフェ、という時にはギャラリーにも使われる素敵なカフェがあって、こだわりのある女性オーナーが経営していて、一見感じが悪いけど、ホントは優しくてユーモラスなちょっとイケメンの男の子二人がウェイターをしていて……というと、いかにも行きたくなってしまいますが、実はこれは架空のお店だと、巻末にさりげなく書いてある。

でもあまりにさりげなくって、気がつかず本当にこの店があると思う人はいないのかと、ちょっと心配になってしまいます。

それほどに、細かいディテールまで描かれて、ストーリーもとても、リアルなので。

小説には、作中作というか、小説内だけに存在する、架空の本というのはあんがいよく出てくるのです。

たとえば、私がとっさに浮かぶのはエンデの『はてしない物語』や、ゴールドマンの『プリンセス・ブライド』などてすが、本の中に架空の食堂を作って、そのレシピをのせる料理本、というのもありなんだなと、ちょっと感心してしまいました。

そして、そのレシピもなかなか、魅力的。サンドイッチやキッシュ、りんごケーキやチーズケーキなどのシンプルなスイーツは、いかにも美味しそうでコーヒーとともに注文したくなります。

そうして、本の表紙と裏表紙の中にしか存在しない店、というのも素敵かも、と思ってしまうのです。

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