日記も気ままに

JULIEというフィクション、澤田研二というノンフィクション。
フィクションには裏打ちされたノンフィクションがある。

群 ようこ 「れんげ荘」

2021-02-11 | 【ま】行
2011年5月18日第一刷発行
2011年11月28日第十刷発行

表紙:門坂流

㈱角川春樹事務所




アラフィフのキョウコ。
有名広告代理店でバリバリ働いていたそのキャリアを捨て、
小うるさい母親との距離を置くために家を出た。

れんげなど咲かない名ばかりの「れんげ荘」。
共同トイレ共同シャワーで、
なおかつ、夏は蚊が飛び交い梅雨にはカビに悩まされ、
冬には雪が入ってくる築50年近いアパートに住むことに。

さて、激務だった仕事や職場での嫉妬嫉みから解放されてのんびりしようと思っていたが、
それまでの習慣や考え方がなかなか頭から離れない。
一夜にして生活を変えるのはなかなか難しい。
何もしない生活のままで良いのか……何もしないことを望んだのに、何かしらの不安。

そんな中、お隣の部屋のクマガイさんとの交流や友人の言葉、
兄夫婦の優しさ、れんげ荘へ遊びに来た姪っ子の感想などが、とても良い。

母親との確執はあるものの、事件はなにも起こらず。 
いや、、、彼女の中では十分起こっているのだけど、、
物語の中で、ただただ、等身大の自分を生きていこうとしている主人公が、
めげずにいることがほほえましい。

共感するなぁ、、仕事いかなくなってもう、、7年くらいになるけど、
今でも、こんなんで良いの?と思うことあるもん。

続編を是非読んでみたい。




れんげじゃなくて

菜の花


胡麻和えにしたんだけど、いつものように少し残して
コメント    この記事についてブログを書く
« 【コレクション紹介No.20】TH... | トップ | ネタ探し »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【ま】行」カテゴリの最新記事