薔薇物語では『その被りものの上には、新鮮な薔薇で作った花飾りを載せている。手には鏡を保ち、豪華なリボンで髪を豊かにまとめていた。』と書かれていますが、絵の中の乙女とは少し異なります。
別の写本では、
Roman de la Rose France, Paris, between 1340 and 1350 MS M.48 fol. 5v
右手に鏡を、左手に櫛を持っています。その先には園に通じる扉が描かれています。
Royal 20 A XVII f. 7v Idleness and the Lover
この時代の美人の基準は、目と目の間隔が開いた広い眉間、愛嬌をたたえた目元、灰色がかった目の色、薔薇の花のように白い顔色、銅~真鍮のような色の髪、ほっそりとくびれた腰です。