Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ダマスクローズ102

2020年08月20日 | ダマスクローズをさがして ― Ⅲ

Rosa moschata J.Herrm ; https://www.gbif.org/ja/species/100469406 から

 

(カッコ内は一般名称)

=Prunus cerasifera subsp. pissartii (CarriŠre) Dost

=Rosa arborea Pers.           (Musk Rose)

=Rosa broteroi Tratt.            (Mos chus rose)

=Rosa brownii Tratt.            (Gol-e mos’kin)

=Rosa glandulifera Roxb.

=Rosa manueli Losa             (“Graham Thomas’s Musk)

=Rosa moschata var. nastarana Christ

=Rosa moschata var. ruscinonensis (Gren. & Déségl. ex Déségl.) Nyman, 1878

=Rosa nepalensis Andrews       (Roister Musque’)

=Rosa opsostemma Ehrh.        (Single Musk)

=Rosa pissardi Carr.

=Rosa pissartii Carriere

=Rosa recurva Roxb.

=Rosa recurva Roxb. ex Lindl.

=Rosa ruscinonensis Gren. & Desegl. ex Desegi.

≡Rosa sempervirens Dup.

=Rosa sempervirens Dup. ex Steud.

 

Variety

Rosa moschata var. dasyacantha Cardot

Rosa moschata var. moschata

 

R. moschata とは何者なのか。その問いに答えたのが次に取り上げた文章です。Rosa x moschata の進化遺伝学と分類学、(ase Study 2. P.33から)『Rosa moschata とは何か、そうでないものは何なのか、識別することが大切です。このムスクローズ(Rosa x moschata)は園芸植物と一緒に栽培されてきたため、野生種の分布との間で分類学上の混乱が生じています。しかも、その分布の範囲内であっても花の形や色にばらつきがあるようです。野生で見つかる花が唯一の決定的な情報源となります。以下の分布図は、これらの情報に基づいていて作られたものです。Rosa x moschata は、下剤としての薬効だけではなく、棘の欠落、優れた香り、開花期間の長いという特徴を備えた薔薇が自然交雑の結果、選択されて残ったと思われます。』

ベルギーの薔薇愛好家 Ivan Louette は、2018年にこの植物について詳細な調査を行いました。( CONSERVATION AND HERITAGE COMMITTEE - ISSUE 18, SEPTEMBER2018. “BY ANY OTHER NAME“ - SEPTEMBER 2018. http://www.worldrose.org/assets/wfrs-heritage-no-18-september-2018--2.pdf 参)

そして、グラハム S トーマス(Graham S. Thomas)は、ヨハネス ヘルマン著のDissertation de Rosa 1762(Hermann 1762)の中で R. moschata の記述に言及しています。(以下の『』内に引用しておきました。)

 

『これは、鈍い緑の葉を持つ大きな低木です。最初の霜が麝香の香りのする中程度の大きさの二重の白い花の花序を作り出します。ヘルマンはさらにそれが地中海沿岸全体にアラブ人によって広まったと言います。

1820年、ジョン・リンドリー( John Lindley 、1799/2/5 – 1865/11/1、イギリスの植物学者、園芸家)は、R. moschata とインドの野生種、後に Himalayan muskrose と呼ばれた R. brunonii との類似性を指摘しました。問題は、R. moschataという名前が南フランス産の薔薇にも適用されていることです。同じ問題は東アフリカとサウジアラビアの R. abyssinica : ヒマラヤの R. brunonii、および中国と日本の R. sambucinaにも存在します。(この上の行、5行ばかりのお話は一旦今回のお話 ―” 3つの親”― が終わった後でしようと思っています。この中には日本の薔薇の花、R. sambucina:準絶滅危惧であるヤマイバラも入っています)

  

               R. sambucina

関係する薔薇の分類が、その植物の分布と一致しているという、つまり、この論文で言及している R. moschata と、2000年に Iawata らが言及した「Damask roses の3つの親」は、the Plant List.(植物リスト)で定義している R. moschata Herrm と同じ薔薇である確信を得たのです。』

  

                                           Rosa moschata J.Herrm

            

Rosamoschata J.Herrm http://www.chileflora.com/Florachilena/FloraJapanese/HighResPages/JH0274.htm

 

Rosa moschata Herrm の特徴

 

花        一重、5枚

花の大きさ    5㎝

花柄       1本、時々太い茎に5本付く

花の色      クリームホワイト

香り       強い、麝香臭

蕾        先細

花期       9-10月

ローズヒップ   小楕円形、先端が突き出た形

棘        非常に少なくまっすぐ

葉        明るい緑、5〜7枚、卵形(2cm)

 

            Rosa moschata Herrm の自生地

 

 


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