コリアンダー 4
The Ebers Papyrus. Photo: Hanf Museum Berlin
エーベルス・パピルス ( THE PAPYRUS EBERS , 紀元前1500年頃に書かれ110ページある。古代エジプトの医学知識、約700の魔法の調合法や治療薬が記されている。ミイラの棺の中から出てきたといわれています ) の中に、コリアンダーが出ているので紹介します。内科疾患に関する治療方法の一つとして取り上げられています。
『デイツ2、カヤツリグサの根1、コリアンダー1をビール10に入れて一晩漬す。濾して4日間服する。』( 重量の単位は不明です )
目を引くのは「カヤツリグサの根」です。実はこのカヤツリグサの根は、古代エジプトでは食後のデザートや大麦の飲料に甘みを加えるために用いられ、墓から塊茎が発掘されています。( 後で引用するウィリアム・ターナーも自書の ” A New Herbal “ の中で同様の利用を述べているのは、非常に興味の惹かれるところです。)
近年ではタイガーナッツ( Tiger Nuts )と呼ばれ、健康食品として注目されています。食用のカヤツリグサは( Cyperus esculentus 、別名:chufa sedge, nut grass, yellow nutsedge, tiger nut sedge, earth almond と呼ばれています。パピルスもカヤツリグサの仲間ですが食べることはありません。)
https://www.pinterest.jp/explore/cyperus-esculentus/ から
上はカヤツリグサの根塊です。”ナッツ” と呼ばれているわけがよくわかります。カヤツリグサの栄養成分については次回に。
つづく。
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