サロンでは、いろいろな雑誌やタウン誌に広告を出させていただくため、モデルさんをお願いして写真を撮影するんです。
モデルさんの髪質を考え、スタイル選びから始まります。ヘアにはできることとできないことがあるのです。
でも、昨今は高性能のストレート剤や自在に造るパーマの技術革新。エクステンションなど髪の長さまでも操れる時代になっていますから、向く、向かないということかな。
たとえば、髪の太くて、広がる人にきついカールのスタイルは難しいし、細くて柔らかい髪の人は、ボリューム最優先で、ウエーブを考えます。
でも、1番難しいのは、その方のもたれている雰囲気や1番似合うであろうデザインをさがすことです。
サロンでは、それプラス、ご本人の好みが入るので、より複雑で、難しいものになります。
「手入れがラクチンで、若くなって、似合っていて、好みに合っている」
誰もが、願うことは共通だなー。
撮影隊は、いろいろ企画を練り、メイクの質感を考慮し、背景なども考え、衣装を用意してそのスタイリストが思い描く理想のスタイルを追求するわけですね。
今年は、1年生やスタイリスト関係なく、よいモデルさんを探し、デザインコンセプトのはっきりしている人に撮影にいってもらうつもりなんです。スタッフ間で公平に投票をおこない、選ばれし者が、表現する権利を得る。
もし、1年生が選ばれ、ヘアがカットできないなら、先輩に切ってもらいスタイルのコンセプトをいかに伝え、つくりこむか。そしてカメラマンとセッションして、ファインダーをとおして出来上がりの写真が、ねらったまま、イメージのとおり仕上がるのを目指してもらいたい。
それがデザインするというわれわれ美容師の本懐だと思うから。
そういった自己表現には強い意志が必要です。カメラの知識や、四角いアングルのどこにモデルを置き、バランスをとるかなどの経験値をできうる限り高めて欲しい。
サロンのみんな、開かれたチャンスなので、がんばってチャレンジしてね!
■トップの写真は、数年前ヘアメイクをすべて1人で、坂本薫がつくり賞をいただいた作品です。
■モデル希望の方がおられましたら、お気軽にサロンまでお電話を。お待ちしております。