伸びやかなその歌声、躍動感、ノリ、すべてに圧倒された!
ブロードウェイの大ヒットミュージカルを「シカゴ」の脚本を手がけたビル・コンドン監督が映画化。モータウンによってブラック・ミュージックが白人文化へと広く浸透していった60年代から70年代のアメリカ音楽シーンを背景に、女性ボーカル・グループが辿る波瀾万丈のサクセスストーリーを豪華なキャスト陣で華麗に綴る。主演はビヨンセ・ノウルズと「Ray」のジェイミー・フォックス。
実在のダイアナ・ロス、シュープリームスを下敷きに書かれたミュージカルの映画化なんだって。
音楽シーンだけとれば、今まで観たミュージカル映画の中では1・2位を争う力作。
そりゃそうだ。あの「シカゴ」の監督だもの。
ビヨンセ、ジェニファー・ハドソンともに歌唱力が桁外れ。エディ・マーフィも歌が驚くほどうまいんだな!
参りました。
物語構造は単純だが、その映像とドラマの速さで飽きささない。
ショービジネスの厳しさやら、のし上がっていく人の変貌やら、白人至上主義への問題提起とテーマは数々あれど歌唱のシーンの見事さにつきます。
歌の場面では表現力で他を圧倒。何台カメラを回したのか。カメラワークも驚くほど、速くて的確。音楽も秀逸。
アカデミー助演女優賞のジェニファーは、とても新人には思えない。小生意気な黒人女性の強がった横顔は、演技ではなく地かも。
こりゃ、さすがのビヨンセでも勝てないよ。ちょこっと、あくの強さもあるかもですが。
カラオケ自慢のそこのあなた。一度、ご覧あれ。
勉強になりますよ!