MT4 トレードには必携のツールを公開することといたしました。筆者が主催するFX研究グループの皆さんに差し上げていたものです。下記の4種のツールを一括したものとなります。
① Price_Ticker
MT4の現値の表示は、チャートの右枠に小さく表示されていて、読みづらいので、右上コーナーに表示して大きく見やすくしています。同時にスプレッド、本日の現在までの高値と安値の値幅(ピップス)、そして、昨日までの2週間の日足の高低差の平均(ピップス)が表示されています。
さらに、現在のローソク足から次の新しいローソク足が生成されるまでの時間を、時・分・秒でチャート左上に示すことができます。この表示は、デイトレをされる方には大変重宝されますが、それ以外の方にはあまり必要とはされませんので、デフォルトでは非表示になっています。必要に応じて、trueとして表示させることができます。
② WorldTimer(FX用世界時計)
FXトレードで厄介なことは、世界のFXの市場時間帯を常に把握していなければならないことです。しかも、日本以外の多くの国では、夏時間(Daylight Saving Time)を採るところが多く、これが多くのトレーダーを混乱させる一因にもなっています。重要なのは、ロンドン時間とニューヨーク時間ですが、夏時間の開始日と終了日が両市場で互いに異なるため、これを正確に認識している必要があります。デフォルトでは冬時間に設定されています。夏時間の開始日及び終了日は、いずれのFX会社からも事前に通知がありますので、その都度、ロンドン夏時間開始の日にUKDSTをtrueに、ニューヨーク夏時間開始の日にUSDSTをtrueとして使用します。夏時間から冬時間に変わるときには、その反対です。
同時に、日本時間やグリニッジ標準時に加えて、使っているMT4のサーバー時間(Broker Time)も表示できますので、時間関数を使ってのEA作成・使用にも万全です。さらに、ローカルタイムをtrueにして日本との時間差を入れれば、旅行先の時間をも表示されますので、簡易世界時計としても利用可能となっています。
③ HLine_Mult
FX戦略の中には、ある価格の上下に等間隔で何本かの平行線を引き、それを利用した順張りや逆張りを行うものがあります。このツールは基準となる価格と値幅(ピップス)及び必要とする平行線の本数を入れることにより、所定の平行線群を描画します。デフォルトでは、ピボットポイントが基準(BaseRate)になっています。UsePivotPointをfalseにして、自由な価格をBaseRateとすることができます。なおピップスは小数点以下2桁(0.01)または4桁(0.0001)に自動調整されますので、小数点以下3桁表示や5桁表示の場合でも、ピップスの数値を10倍する必要はありません。
④ 修正一目均衡表
以前の日記で、MT4の一目均衡表は、開発者一目山人の一目均衡表とは異なるものであることを述べました。これは、MT4のプログラム開発者が西洋流のバーの数え方(片端入れ)をしたことから発生したものです。そうかといって、パラメータを26から25に変えてしますと基準線や先行スパンAの計算値まで影響を受けてしまうことになります。正しく、修正したものを便利グッズに含めました。
以上の4アイテムは全てインディケータとしてプログラムしていますので、ファイル → デタファイルを開く → MQL4 → Indicatorsに保管します。
なお、インディケータはチャートの背景色が黒をデフォルトとしていますので、数字や文字が見辛い場合は、背景色や文字色を変えて使う必要があります。
便利グッズ公開先は: https://metagenicfx.thebase.in/
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