小次郎講師の大循環分析がトレーダーの間では評判で、FX会社の多くが彼を講師としたセミナーを開催している。いずれも定評のある主催会社であるが、残念ながら彼が提唱する指標を自社のチャート分析ツールとして完備しているところは少ない。
そのため、筆者が代表を務めるMetaGenicFXでは、MT4上で作動する「大循環インディケータ」のプログラム化に取り組み、各辺のご要望にお応えした。
このツールを開発して実際に運用した結果、これどこかで経験したトレード戦略に似ているなと感じたものだ。改めて振り返ってみると、この手法はラジオ日経でもお馴染みの相場(あいば)師朗氏が提唱する「うねり取り」と移動平均線の使い方がそっくりなのである。
画像は、左が「大循環分析」で、右が「うねり取り」となっている。うねり取りでは、3本の移動平均線のみを使うが、チャートのスケールを同じにするために、下段にMACDを加えている。その点は無視していただきたい。両者とも3本の移動平均線を使っているが、その違いは:
大循環分析:指数平滑移動平均線(EMA)期間 5/20/40
うねり取り:単純移動平均線(SMA)期間 5/20/60
左右を見比べていただくと、長期移動平均線の期間が異なるため、中期線と長期戦の間を色付けした帯の幅が違うだけで、他は瓜二つであることにお気づきであろう。
もし、うねり取りにMACD大循環分析を加えて分析すれば、うねり取りに於いても相場への参入ポイントがより正確に判断できるのではなかろうか。筆者は日経225 CFDのトレードも行っているので、早速、相場式に大循環MACDを取り入れ、その使い勝手の良さに満足している。MetaGenicFXのインジをそのまま株式仕様に変身させていただくことができる。MAをSMA(0)に、長期移動平均線の期間(40)を60に変えていただくだけで結構だ。長期MACD(40)も60とすることお忘れなく。
そうそう、「うねり取り」では、帯(雲)の表示はされていないが、帯があることにより、相場判断がしやすくなっている。相場さんにも貢献できそうだ。
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