6月28日のブログでドル円相場が重要局面にあることを指摘した。2007年6月の高値124.13と2011年10月の安値75.32とするドル円のフィボナッチで計ると当時の相場が61.8%戻しの112.61に接近していたからである(112.40近辺)。その後の値動きの可能性として、次のような仮説を立てていた。(以下原文のまま)
「一方、もし61.8%のフィボナッチで押し戻されることになると、Ⅱ波(ABC)の下げは未だ続行中ということになり、一部のエリオット波動論者が唱えるように、38.2%戻しに相当する93.97辺りまで下落するとの予想もその可能性が否定できなくなる。いずれにせよ、重要局面に接近していることには間違いない。特にニューヨークダウの暴落説も囁かれている昨今、厳重な警戒が必要だ。」
以上の見立てに対して実際の値動きはどうであったかを振り返ると、6月の月足は重大地点の61.8%に未達の112.37円で終わった。その後の足取りは予測通り下げ基調となり、先週末(8/18金)には109.20円で引けている。年初来、ドル高を一貫して唱えてきたエリオット波動論者M氏も、ここに来てその論調を変えつつあり、「もし、4月安値108.13を割る場合には、昨年12月以来の下げ第2波が進行中と変更する」と専門家でなくても判断できるようなことを述べている。
日柄的にはそろそろ反転上昇に移ってもおかしくはないが、8月13日から9月5日までは水星が逆行する期間でもあり、今しばらくは相場が落ち着かない状況が続くと想定される。(前稿では、水星逆行の期間を誤っていた、上記の通り訂正する)