最近の傾向として、YouTubeでは、海外発のFX、株式、商品、Cryptoに関するトレーディング戦略が多く見られるようになりました。特徴として、使用されるチャートにTradingView(TV)採用のものが多いのは、何らかの形で同社あるいはTVを採用するブローカー(例えばFXCM)のサポートがあるものと推察されます。
そのせいか、筆者が関与するMT Studio21にもTradingViewに搭載されているインジケータのMT4版作成の依頼が届くようになりました。TVのインジケータの大半は、すでにMT4にも存在しますので、照会に対しては、その都度その案内をしてきております。
先のブログにても述べたとおり、リクエストが多かった中でLinear Regression(線形回帰分析)関連のローソク足と移動平均線は、スキャルピングを含むデイトレには最適インジであると絶賛されているものですが、MT4では未搭載となっていました。加えて、エントリーにも手仕舞いにもまたフィルターとしても利用されるSwing Trend Armは類似のものを除き、これまたMT4では未採用でした。
以上3種とは別に、エントリーのフィルターとしてMega Trendの日足を利用したいので、これを1分足~60分足のチャート上に同時反映できないかとのご相談がありました。すでに、Mega Trend Meterなるインジケータは作成していますが、これはチャート表示の時間軸と同期したものですので、新しく作り上げる必要がありました。新開発Trend Filter_Histは、1~60分足のチャート上に4Hや日足のメガトレンドを自由に描画させることができます。最新のバーの色で4Hや日足のトレンドが一目で判別できます。
当初計画では、Linear Regression Candle(ローソク足)にエントリーや手仕舞いを補佐するEAを添付することになっていましたが、練達のデイトレーダーには各々独自の考えがあることから、今回は見送りとなりました。下図はUSDJPY 5分のメインチャートにはLinRegローソク足を、サブチャートには日足のTrend Filter_Hisを表示させたものです。
Trend Filter日足最新のトレンドは売り、一方ローソク足の色も赤の売りサインを示しています。ローソク足の色が青から赤となって確定した1本前のローソク足の始値で売り参入するのが、本取引の本来の姿です。今後、路側足の色が青になり、かつサブチャートのバーの色も青変すればトレンドが売りから買いに転じたことになります。
(注)サブチャートは完全な日足表示です。過去の日足の色はメインチャートのローソク足の時間足の色とは無関係です。したがって、日足の本日現在のトレンドは下段右端の赤いバーです。昨日のトレンドは右端から2番目の赤いバーとなります。右端の本日のトレンドは日中変化することがありますので、トレンドの判定は昨日のバーの色も参考にします。なお、メインチャートとサブチャートの時間軸を同じにすると、MegaTR_Histは通常のMegaTrendの状態になります。
私のような兼業の短期トレーダーにはもってこいのインジケーターかと思い早速購入させていただきました。これから検証してみます。
ローソク足と相性の良いインジや通貨ペアその他発見されましたらお教えください。EAにできればと考えています。もちろん、出来上がればお試し品として提供いたします。