TrapRepeatIFD(通称トラリピ)の注文では、その名の通り、待機注文の一種であるIFD注文を複数本発注しておき、首尾よく利確の決済が出来れば連続してその注文を繰り返します。
2~3本の注文であれば手動でも対応できますが、10本超になる注文となると入力ミスを犯しかねません。まして複数通貨ペアにて運用するとなると、とても手動では間に合いません。MT4でEAによる自動売買が好まれる理由の一つには、この利便性が挙げられます。その他隠れた理由としては、必要証拠金の問題も見逃せません。MT4非採用のFX会社では、指値や逆指値注文を出した時点で証拠金が必要となりますが、MT4採用会社では、通常、発注時点では証拠金は必要ありません。指値や逆指値注文が通ってポジションが発生した段階で初めて証拠金が必要となります。
注文時点で証拠金が不必要なこともあり、MT4では注文数が20本程度に達することは頻繁にみられます。3通貨ペアにて各20本、計60本のトラリピを運用しているとします。このうち、ある通貨ペアの運用を中止したい場合、面倒なことが起こります。ポジションの決済や残存待機注文の取り消しを手動でしなければなりません。これがとても厄介なことは誰しもが経験することです。
先ずオープンポジションが複数本ある場合に、それらを同時に決済したい、加えて残存する待機注文を一挙に決済したいという必要性に迫られます。実は、従来からこのような機能を持つスクリプト(Script)はあるのですが、それを使うと、対象通貨ペアを含めたすべての通貨ペアのポジションが決済されたり、全通貨ペアの待機注文がキャンセルされたりするということが起こります。また、お勧めはできませんが、トラリピの上級者には複数の待機注文を1本に纏めたいという要請もあります。
上記のような諸問題解決のため、トラリピ運用の必需品として下記3種のスクリプトを開発し、このほどMetaGenicFX社に納品しました。いずれも、通貨ペアごとに全決済、全取り消し、全変更を可能にするスクリプトです。トラリピ以外の裁量取引、自動取引いずれの取引にも利用できること、申し上げるまでもありません。
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