書店に並ぶFXハウツー本には、トレード記録を付けることが成績の向上に繋がることが強調されている。なるほどその通りだが、そこで例示されている記録帳は概ね次のような形式のものが多い。エクセルで記帳するとすれば左から順に、日付、Sell/Buy、仕切り値、ロット、取得pips、損益、スワップ、手数料、総合損益となっている。この形式は取引をその日のうちに完結させるデイトレードやスキャルピングには適していると思うが、筆者のようにスイング取引で、しかもヘッジ(両建て)を多用する取引手法には、少々物足りない。
そこで、古来、米相場や株式の相場師の間で利用されてきた値板(ねいた)をFXに応用してみることにした。本来の「値板」は日々の取引枚数とポジションの残高を記録していくという簡単なもので、そこでは損益の把握まではされていなかった。損益については別途「場帖」等で把握していたようである。
誰もがコンピュータを利用する現代では、値板と場帖を統合することはいとも簡単で、一瞬で正確な取引記録を計算してくれる。実は、この記録は株式投資で使っていたのであるが、便利なのでFX取引の記録簿としても利用している。エクセルの初歩的知識があれば十分なので、参考にしていただきたい。
画像には表れていないが、一番右に「備考」欄を設けていて、そこにはテクニカルの考察や、反省点、明日以降の方針等を備忘的に書き連ねている。なお表中の数値は単なる例示である。
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