一昨年あたりからSNS上でTradingViewというチャートソフトを利用したFX、株式等の相場分析を目にする機会が多くなった。ブラウザ上で機能する高機能チャートということで、試しに使ってみることにした。TradingViewのサイトから無料版を簡単に手に入れることができるから、その点ではMetaTraderのシステムに較べてとっつきやすい感はある。搭載されているインジケータも80を超えるというから、その点でも遜色はない。
チャートの使い方は慣れるまでは少し時間がかかりそうだが、機能は十分に備わっている。そのうち難なく操ることができるようになるだろう。幸い、昨年1月にパンロ-リング社から「TradingView入門」という解説書が出ている。結構売れているようだが、小さな書店にはおいてないことが多い。発行元から直接取り寄せたところ3月に開催される「投資戦略フェアEXPO 2023」の招待券が同封されていたから、Amazonで買わなくてよかった。
まだ十分に慣れていないから、結論的なことは申し上げられないが、少しかじった感じと「TradingView入門」で得た知識からの報告にすぎないので間違いがあればお許し願いたい。
1)チャートについて
簡便さに加えて無料版とはいえチャート分析には十分な機能を備えている。MT4/5と比較しても遜色はない。標準搭載されているインジケータやストラテジーにて相当な分析が可能と判断できる。カバーする商品に制限はない。FX、株式、CFD、Crypto、商品なんでも分析が可能である。この点ではMT4/5に勝る。
2)カスタム性
自分で論理式を組み立て、独自のインジケータを作成することが可能とされる。PineScriptというPython由来の言語を使う。専用エディタがチャート下部に用意されているので、いずれ試してみることにしたい。「PineScript 高機能チャート分析」という解説書が出ているが、バージョンが古いためTradingView最新版に対応していないという。改訂版が出るまで待つことにする。
3)チャートから取引注文はできるの?
TradingViewは独立したチャートシステムであるから、原則としてチャートから直接注文を発することはできない。例外的に、OANDA、Forex.com他数社では、それぞれの口座開設者にTradingViewのチャートからの裁量での注文を直接受け入れる体制が採られている。
4)自動取引はできるの?
原則、FX業者や証券会社からは独立したチャートシステムであるから、自動取引も無理に近いと言える。ただし、先述したPineScriptでプログラムを書けば、EAまがいのものは作成できそうである。「まがい」などというのには訳がある。TradingViewにはアラート機能が充実しているので、アラートが出た場合にそのシグナルをメールでTradingView採用FX会社等に送信できる。この機能を利用して売買注文を行おうということである。しかし、業者側にはMetaTraderのような専用サーバーを用意していることはないので、本来のEA機能をTradingView受入業者に期待するのは、最初から無理な相談ということだ。
本日までに知りえた情報である。詳しい情報をお持ちの方はぜひコメント欄にて追加情報をお寄せいただきたい。
TradingviewとMT5を連携させるツールが出品されているのを見たことがあります。
コメントありがとうございます。
本文中の「TradingView入門」でチャート操作を学習中ですが、YouTubeで12回シリーズの【TradingView使い方講座】(ころまろ)が書籍以上に分かりやすく解説されていました。トレーディングプラットフォームとしては、MT4/5には適いませんが、大変優秀かつ簡易なチャートシステムなのでファンも多いものと思われます。
https://www.youtube.com/watch?v=unYhH03JYN4&list=PLKGCSW8cMeqkLS2Zu1ndJtNl4j5YinAUr&index=2