某プロトレーダが主催するFXテクニカルセミナーの録画を観る機会があった。その中では、チャ-トの一定の価格を中心値として、その上下に等間隔の平行線を複数本引くというツールが紹介されていた。リバーシングラインと称するだけあって、それはあたかもピボットのように逆張りのツールとして、フィボナッッチ・ボリンジャーバンド(FiboBB)とともに紹介されていた。
相場がレンジにある間は、FiboBBのσ±1とσ±2で逆張りを繰り返すが、σ±3を突破した際には、トレンド発生として順張りに転換する。リバーシングラインが意識されるのは此処からである。
ドル円の場合、リバーシングラインは40銭間隔で引かれ、買いにトレンドが発生したと判断するのは、相場がFiboBBのσ3に達した時点である。その際、直近に引かれているラインをσ3のリバーシングラインと看做す、そして、価格がσ3を突破すると同時に順張りに転換する。相場が2段上のラインであるσ5に達すると、そろそろ売り参入(逆張り)の試し売りに入る。両建てでトレードを続けσ7では、売り残のみが残るようにする。概ねそのような手法であった。
問題は、どの価格を中心にリバーシングラインを引くかであるが、セミナーでは、かなり複雑な方法を採っていた。考えてみれば、どこを中心線にするにせよ、FiboBBのσ±3の直近ラインをリバーシングラインのσ±3とするのであるから、あまりこだわる必要がないように思われる。そこで、中心線を日々のピボットポイントとしたところ、これでも十分通用することが分かった。使われていたチャートは30分足であった。
当時、FX同好者の間でこの戦略を検討していたのであるが、既製のMT4インディケータがなかなか手に入らなかったので、筆者が作成の上、皆さんに無償で配布した経緯がある。
デフォルトでは、ピボットポイントを中心値として任意の本数のラインが描画できるようになっているが、もちろんピボット・ラインを使わない(false)とすれば、中心価格を自由に変更することができる。(デフォルトでは、100.00と仮の数値が入っているので、これを変更する)
インディケータHLine_Mult.ex4として、下記にて公開中、FiboBBも同梱。
https://metagenicfx.thebase.in/
(注)リバーシングラインの使い方については、筆者の記憶に基づくものであり、必ずしも正確ではありません。あくまで参考意見とご理解ください。
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