トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

イールドカーブ(Yield Curve)に注目

2017-08-06 10:17:59 | 投資

 日本の証券会社は顧客に株式を買わせるのが仕事であるから、株式がこの先安くなるというようなことはできるだけ言わないそうである。頻繁に開催されるセミナーでも、推奨銘柄というのはいずれもこの先株価が上昇するという銘柄ばかりで、売り推奨というのはあまり聞かない。 

 そのような事情の下では、株価の暴落を予兆するテクニカル指標の存在も耳にすることがなかった。しかし、欧米系のファンドマネージャーの間では、注目されている指標があるという。それは、米国債長短金利の「イールドカーブとS&P500」との相関関係だという。 

 先週末現在の米国債金利(利回り)は、3 month,2 year,5 year,7 year,10 year,20 year,30 yearの順に、1.08%,1.36%,1.82%,2.08%,2.27%,2.61%,2.84%と米国債の期間が短期から長期になるにしたがって右肩上がりに高くなっている。(添付画像1)このような状態は、ノーマル(Normal)とされていて、目先株式市場が大きく崩れることはない。

 

 危ない状態とされているのは、この曲線が平坦(Flat)ないしは右肩下がり(Inverted)になった時である。例えばITバブル崩壊直前(2000年8月)のイールドカーブは長短金利が逆転する右肩下がりの状態になっている。(添付画像2)

 

 また、リ-マン・ショック1年前の2007年6月にはこの曲線はFlat(平坦)となっていたのである。(添付画像3)

 

 現時点でのイールドカーブを見る限り、米国株がすぐにも暴落する気配はないが、S&Pやダウはもう9年も上げ続けており、もはやバブルの状態であると警鐘を鳴らしている人がいる。西山孝四郎氏その人で、8月4日の雇用統計発表を跨いだセミナーでも繰り返し強調されていた。イールドカーブの動きにも要注意である。

セミナー動画配信URL:

http://www.jikiden.co.jp/jms/017145suhJx5sSTMDZ2/

 

 


USDインデックスとJPYインデックスは均衡点に近い

2017-08-02 07:11:05 | 投資

 最近の各通貨インデックス動きを観察すると、総じて、USDとJPYを除く主要通貨はプラス領域の右肩上がり、それに反してUSDとJPYはマイナス域にある。特にUSDは、トランプ政権成立来100を割って7月末には92.72まで落ち込んだ。一方。日本円はこの間上昇傾向にあって、7月末には90.72まで上昇、両通貨インデックスはそろそろ均衡点にあるといってよい。画像は主要通貨7月末のインデックス

  先月27日からは、水星の逆行が始まっておりその間相場は荒れるといわれているが、そろそろ落ち着いてほしいものだ。

(追記)7/22のブログで、計算では均衡点は109.87辺りとしたが、8/4には109.83まで下げた後、雇用統計発表後反撥して週末を迎えた。