昨日は、同友会の役員研修大学に参加しました。
広島県中小企業家同友会のホームページ
今回は第5講だったのですが、初めての参加でした。
今回の役員研修大学の目的は以下の通りです。
役員研修大学は「同友会のお陰で今の会社があり、自分がある」。こんな役員の方がた
くさん輩出される広島同友会でありたいとの願いを込めて開催しています。
今回は特に、「会社がいこる」をテーマに掲げています。「いこる」とは、空気を送ら
れた炭火が赤々と燃え盛るさまをいいます。「いこる」ところには、いい人が、いい情報
が、そしていい仕事も集まります。同友会理念を実践的に学んで「いこる会社」めざしま
しょう。
今回のテーマは、「同友会の社員教育とは」~社員の持つ、可能性・自主性をどう引き出すか」
でした。
問題提起者は、(株)オーザック代表取締役の岡崎隆社長でした。
岡崎社長は、1990年に同友会に入会され、以後、総務委員長、副支部長、支部長を歴
任され、2004年から代表理事をされています。
会社は、造船、建設機械、橋梁、製鉄及び建築金具の設計製作をされています。
(株)オーザックのホームページ
最初に1時間ほど岡崎社長の会社での社員教育の取り組みについて話を聞きました。
社長に就任された当時は、社員の平均年齢が54歳であり、10年たたないうちに危機的
状況になるという認識があったそうです。そういった中、新入社員の採用にも効果がある
だろうと、バブル期の1991年に大型設備投資をされたとのことです。しかし、すぐに
バブルがはじけて、非常に苦しい経営をされたとのこと。その当時は、借金を返すのが精
一杯で、「社員は借金を返すための道具」と考えられていたとのこと。藁をもすがる思い
で、経営コンサルタントをやとったり、色々な研修に参加したりしたが、効果が無く、む
しろ、社長だけが必死になり、社員はぜんぜんついて来なかったそうです。ある時、社員
に「オーザックの将来が見えない」という言葉を聞き、はたと気がつかれたとのこと。
将来を社員と共有しなければいけないと。社員を信用しなければいけないと。
それからは、経営指針、事業計画を社員とともに作成され、社員を信用し、まかせること
によって今のような好業績を上げることができるようになったとのことです。
その他、社長は色々なユニークな取り組みをされています。社員採用は増員部署の人達だ
けで決めるとのこと。社長は最後の面接時に会うだけとのことです。それまでは、役員が
採用を決めていたそうですが、どうしてもうまくいかなかったそうです。
自分達が採用を決めた社員に対しては、責任があるので教育にもとても熱心になるとのこと。
また、勉強のための研修費用は全て会社持ちで、残業代まで払われるとのこと。
社員旅行は一番いい時期に一番いいところに行くとのこと。
これらは、全て社員を家族と考えるところからはじまっているそうです。
社員は、「借金を返すための道具」ではなく「家族」なのだそうです。
社長が変われば、会社が、社員が変わるのですね。
その後、グループに分かれて岡崎社長の話について討論をしました。
みなさん、今回初めてお会いする方が多かったのですが、本当に勉強熱心であるし、
考え方がりっぱな方ばかりだったので、ただただ勉強になりました。
実際に実践で苦労をされた経営者の話を聞くことが一番の勉強になりますね。
次回の問題提起者は、福山の同業者である(株)サンエイの武田社長です。
とても楽しみです。
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