だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

ヤングガン

2006年10月10日 01時12分54秒 | 小説が好き
 『ヤングガン』と聞いて、ビリー・ザ・キッドの活躍を描いた映画を思い描いた人とは仲良く慣れそう。そして、そんな人はきっと、今日僕が読んだ『ヤングガン・カルナバル』を好きになるはず。

 いやぁ、久し振りに全巻買いを決意する本に出会いました。小説は一度読んでそれっきりになることが漫画に比べると格段に多いので、買い控えをしていたのですが、そんなことはどうでもいい! と云い切れるのがこの本です。本棚に並べるべき、素晴らしいシリーズだと思います。

 勉強と恋は苦手だけど殺しは得意という高校二年生の木暮甚八。
 かわいい女の子には滅法弱いが恋愛下手、高校一年生の元気少女鉄美弓華
 この二人のヤングガンの活躍を描いたのがこの『ヤングガン・カルナバル』なわけですが、ストーリー、キャラ、構成、その他諸々素晴らしい点は多いです。
 その中で、僕が購入を決意したのは、主人公木暮甚八を評したある一文です。
 主人公達が所属する組織の女ボスが組織の未来を思い描き、それに必要な人材の一人が木暮甚八だといいます。
 我が組織は本物の武闘派で、たちはだかる障害は純粋な武力により粉砕する。そして我が組織が行う殺しは、芸術でなくてはならない。芸術には「正しい狂気」が必要だ。木暮甚八はそれを持っている。

 この考え方はきっと作者の抱くところでもあると思います。こういう考え方が僕は好きです。だから、僕は『ヤングガン・カルナバル』をそろえようと決意したのです。

 悩み多きヤングガン達が青春をすり減らしながら活躍する。深見真著『ヤングガン・カルナバル』が大好きです。

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