だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

螺天 BIRTH

2008年03月14日 02時29分53秒 | 漫画やアニメが好き
 漫画家の山口譲司先生といえば、チョイエロコメディという印象を抱かれる人の方が多いだろうか。
 確かにメジャー系出版社から出ているものはそういうのが多いのだけど、マイナー系の出版社では、どうしてどうして実に味のあるバイオレンス漫画を描いている。

 それが『BIRTH』。

 それを手にすれば、すべての望みがかなう。
 そう言い伝えられているが故に、古今東西の権力者達が求めてやまない千獣観音の触手。
 それを巡る異能者達の超絶バトルを描いた『BIRTH』。

 ありきたりといえばありきたりな設定だが、それを魅力的に仕立てているのはキャラクターとバトルの出来が良いからだろう。
 僕のお気に入りは『神薙真珠郎』。
 この世の真実を見ることの出来る『真理眼』を持ち、空間を自在に操ることの出来る魔術師。
 彼の初登場シーンで敵役の云った魅力的な台詞

『お前等もこの街で生きていくつもりなら覚えておけ。
 五番街の魔術師、神薙真珠郎には手を出すな』

 は、いまも僕の胸に突き刺さっている。

 実に奇妙な遍歴を経て、今は『螺天 BIRTH』となって連載が続いているこの漫画だが、そのハチャメチャな遍歴ゆえに、いまだ新刊の発売日を把握しきれない僕にとっては唯一の作品。
 現在連載中の漫画で、発売日過ぎてから発売されたことを知るなんて、僕にとっては本当に珍しいこと。
 それでいて、ちゃんと帯付きの初版に巡り会えることの出来る本当に稀有な作品。

 出会えたときには感謝と喜びを忘れずに、最後までお付き合いしていきたい作品のひとつです。

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