だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

トレジャー・ハンター 八頭大

2007年04月02日 00時45分52秒 | 小説が好き
 以前にも書きましたが、菊地秀行先生の人気シリーズの再発版を読みました。
 今回読んだのは第一作の『エイリアン秘宝街』と、第三作の『エイリアン黙示録』。
 いやぁ~、面白い。正直云うと、シリーズの中では下位ランキングに入る話(あくまで僕の好みの中でのこと)なんだけど、それでも面白い。

 土曜日の四時限目。あと五分の辛抱で明日は日曜日だ、というところで教室に訪れる謎の老人。クラス中の視線が俺こと八頭大に集まる。仕方なしに今にも死にそうな老人を介護するが、延命は叶わず。そして老人が持っていた『この世の生物のものとは思えない触手』と『厚みのない――二次元の水晶体』。そこから始まる胸躍るトレジャーハンティング。
 それが『エイリアン秘宝街』。
 どうです? 面白そうな冒頭じゃないですか。

 そして

 ニューヨークの古びた古書店で、幻の書物『ユダの黙示録』を手に入れようとしていた俺の前に現われ、突然襲い掛かってくる謎の四人組。さらには『ユダの黙示録』を横から奪っていった厚紙で出来た女。
 事態は謎を深めたまま、舞台を日本へと移し、人類の未来を書けた黙示録が始まる。
 これが『エイリアン黙示録』。

 どちらもつまらないはずがない。

 先祖代々続く由緒あるトレジャーハンターの家系に生まれ、現在は天涯孤独の身ながらも、超一流のハンティングを繰り返し、実力でハンターの世界のトップクラスの活躍をし続ける八頭大と、伝説のトレジャーハンターの孫娘太宰ゆき。優しいのか優しくないのか、ずるいのかずるくないのか。まったくわからないけど、ただひとつわかることがある。お金に目がない、ということ。
 そんな二人が人知を超えるエイリアンの残した財宝を狙って冒険する、まさにライトノベルの教科書のような本作。

 もちろん、僕は堪能した。
 あなたはどうかな?
 この後にはもっと面白い物語が待っているんですよ。

 胸躍る冒険が、菊地秀行先生の魅惑の文章で語られる。
 『トレジャー・ハンター 八頭大』が大好き。

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