だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

続・三冊目 ~義侠心~

2008年03月29日 00時09分14秒 | 小説が好き
 『騙し屋ジョニー ―魔界都市<新宿>―』を読み終えた。
 意外や意外、とても面白かった。
 もちろん、菊地秀行先生の作品だ。面白くないはずがない。
 はずないのだが、ここ最近感じることのなかった興奮があった。ページをめくる手に汗が滲んだ。

 そして気づいたのだが、僕は義侠心というものに弱いらしい。

 この物語の主人公十六夜京也は作者にとっても珍しい主人公で、つまりヒーローらしい存在なのだ。
 弱きを助け、強気を挫く。
 虐げられる弱き人々の為に、我が身を犠牲に難敵に立ち向かう。
 そんな男なのだ。
 そんな男の活躍に、僕は我知らず心を躍らせた。
 さらには登場する魅力的な敵の数々に胸を弾ませた。

 久し振りの『魔界都市<新宿>』。実に堪能できた。

 菊地秀行先生の原点であるこのシリーズが好き。

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