ベルゼバブはかく語りき

　萩原一至先生の『ＢＡＳＴＡＲＤ！！』が好き。

　二十年も続いているというこの漫画の最新刊がこの間出たばかり。

　二十年続いているわりに、出ているのは二十五巻だから読むのは楽だと思うけど、続きがいつ出るかはわからないので、読むかどうかは皆様の判断で。

　ただ、この最新刊だけは読んでおいて。

　正確には、中で語られる七大悪魔王ベルゼバブの演説は読んでおいて。

　この悪魔王が語る愛については、非常に面白い。

　そして真実である。

　これを読めば、僕らは間違っているんだ。

　この間違いは魂に刻まれているから、僕らの力ではどうにもならないんだ。

　という気分を味わうことが出来る。

　もちろんそれは過ちで、その考えが間違っていることは、遙か以前にこの漫画の中で語られているんだけどね。

　それでも、悪魔王はこうでなくちゃ、と思わせる名シーン。

　ぜひ、そこだけでいいから読んでおいて。