だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

あなたも似た人

2006年11月22日 00時38分17秒 | 重要ではないけれど
 猫を殺した様子を掲示板に投稿して、逮捕された人がいますね。
 なんでも『猫は小さな動物を殺すから嫌いだった』そうです。とんでもない動機ですよね。
 この人は猫よりも小さくて、いつか自分が猫に殺されてしまうことを恐れて先に手を出したんでしょうか。
 違いますよね。この人は二十歳前後の、普通の無職の男性だったはずです。

 つまりこの男性は、小さな生き物を殺すから、という理由で自分より小さな生き物である猫を殺し、小さな生き物を殺したから、という理由で逮捕されたわけです。

 まるで頭が悪い人のお手本だな、なんて思いましたが、よくよく考えてみるとそんなことはないです。世の中これが普通です。こんな人、大勢います。そりゃ、殺しをして捕まる人は少ないでしょうが、自分のことを棚に上げて他人を悪く云う人なんかそこら中にいますよね。
 もちろん、その人達は一様に自分だけは正しい、という顔をしています。

 滑稽ですよね。でも、指をさして笑うことは出来ません。僕だって滑稽な人達の一員ですから。

2 コメント

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Unknown (kou)
2006-11-24 00:52:43
うわぁ、イトウさん休日なのに早起きだな、なんて思いつつ。

このニュースは知っていました。知っているだけで、エッセイは読んでいませんでしたが。

この内容だけを見ると、自分が納得したいだけの理由で殺したように思えます。それとよくわからないのですが、もし自分が妊娠した場合も、堕胎するのではなく殺しをしたということなのでしょうか。

人間にとって自分自身を正当化させるのは簡単です。それを相手に納得させるのが大変なのです。
確かこのエッセイはネット上で公開されたと思うのですが、より多くの人に自分の考えを伝え、同意してほしかったのでしょうか。糾弾されたかったのでしょうか。

というか、殺すために産ませるってすごい選択肢ですね。
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痛い人 (イトウ)
2006-11-23 08:30:37
坂東眞砂子さんという作家が猫殺しをしていたというニュースはご存知でしょうか (結構ニュースでやってたから知っていらっしゃると思いますが)。
その、坂東さんのとんでもないエッセイ一部引用、

人は他の生き物に対して、避妊手術を行う権利などない。生まれた子を殺す権利もない。それでも、愛玩のために生き物を飼いたいならば、飼い主としては、自分のより納得できる道を選択するしかない。
 私は自分の育ててきた猫の「生」の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した。もちろん、それに伴う殺しの痛み、悲しみも引き受けてのことである。(作家)

全文掲載できたらさすが作家と呼ぶべき説得力が増すように感じられますが、ゼンブは文字数が多くなりすぎるのでやめます。僕は坂東さんの考えに反対ですねー。本当に殺しの痛み、悲しみを引き受けるんだったら、最初に猫を買わなきゃいいのにね……。そりゃ少しは共感できるところもありますが、殺される際どれだけ子猫が苦しむかを考えると、やはり避妊手術が一番でしょう。そう僕は考えます。
坂東さんの小説、好きだったのにな。やっぱり小説は小説で、本人が書いたものであっても「つながっていない」

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