だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

総まとめ’11 パート5

2012年01月08日 22時15分48秒 | 映画が好き
 去年観た映画の第位一位は、なんといっても『孫文の義士団』。これに尽きる。

 他にも色々観たはずだけど、語りたくなるのはこれだけ。

 アクション映画の理想。こういう作品を僕も作りたい。

 前半に戦う人々のドラマがあって、後半にそれらの想いのこもったアクションが炸裂していく。

 このドラマとアクションの融合具合が最高!!

 特にね、孫文の掲げる理想に賛同して、その理想の為に彼の身代わりを勤める坊ちゃんと、その彼を慕う車引きの語りがいいんだよ。

 必死に止めたけど、それでも人力車に乗る坊ちゃん。その人力車を引きながら、暗殺集団に狙われながら町を走る車引き。この車引きが僕の大好きなニコラス・ツェーなんだけどね。
 彼が泣きながら車を引いて走る顔が映りながら、坊ちゃんの語りが入るんだよ。

『アスー(ニコラスの役名)、君は前に言ったね。毎晩目をつむると、好きな娘の顔が浮かぶって。僕には中国の未来がみえる』

 このシーンはマジで胸にグッとくる。そしてこのあと、圧巻ともいえるドニー・イェンVSカン・リーのアクションが始まる。

 アマゾンの感想で、ドニー・イェンのアクションが少ないという意見が多かったけど、はっきりいってこの映画は量より質。このバトルは絶対ドニー・イェンの歴史に残るバトルシーンだと思う。なんといっても、カン・リーが凄い。このひとに勝てるひとなんていないんじゃないだろうか、というくらい強い。おっかない。だっていきなり通行人が宙を舞ってるところから始まるんだよ。で、カメラが寄っていくと、カン・リーが暴れている。で、ドニーを見つけて走ってくるから、ドニーがヤバイと思って逃げ出すんだよ。

 とにかくこの二人の激しいバトル。そしてその後の、レオン・ライが魅せる静かで美しいバトル。この二つのアクションシーンはアクション映画の歴史に残っていいと思う。そのくらいの出来。

 いやいや、この映画自体が歴史に残る、確かな名作だと思う。

 アクション映画が好きなひとも、そうでないひとも観て。これがアクション映画の理想系なんだよ。そう思える大傑作。

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