だいすき

基本的に自分の好きなものについて綴っていきます。嫌いなものやどうでもいいこと、さらに小説なんかもたまに書きます。

幻鏡次(まぼろし きょうじ)

2007年06月15日 01時17分55秒 | ヒトの創りしもの
 菊地秀行先生原作、細馬信一先生作画の漫画『魔界学園』。
 この漫画の中には魅力的な能力者が数多く出てくるが、その中でも特に魅力的なのが『ミラー・ガイ』こと幻鏡次である。

 作中において、有数の実力者でありながら、出番はなんと二回だけ。しかも、素顔は出てこない。そんな、どうみても脇役でしかないはずの彼であるが、登場シーンはなんともいえないくらい魅力的だ。
 彼の役目はボディーガード。ヒロインを影から守るのが与えられたその使命。助が来るはずのない状況で、彼は颯爽と現われてヒロインを救った。
 といっても、その現われ方は奇妙奇天烈だった。彼は鏡の中にいたのである。現実世界に存在せず、鏡に映ったヒロインの姿を借りて、鏡の中の敵を倒したのだ。

 ああ、言葉にするのはなんとも難しいな。でも、ホントかっこいいんだよ。鏡の中にだけ存在しているから敵は攻撃のしようがないし、ヒロインが本来持つ笑顔とは違う笑いを浮かべるところなんか、ゾクッと来るよ。
 そしてあの決め台詞。

「剣を抜いたな。ありがとう」

 彼は鏡の中にあるものしか自由に出来ないから、本来であれば武器を持っていないはずなんだ。だから、相手の武器を奪って敵を倒す。だから、抜いてくれて(鏡に武器を映してくれて)ありがとう、となるわけだ。

 他にも魅力的な能力は数多く出てくるからさ、先に紹介した『魔界都市ハンター」と併せて、ぜひ読んで欲しいな。
 普通に買うのは難しいだろうけど。

 鏡という魅力的な題材。その鏡を使った能力者の中では抜群の格好よさ。『ミラー・ガイ』こと『幻鏡次』が好き。

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