ワイルド７

　そりゃあ、これまでに数え切れないほどの作品に触れてきているから、一番を決めろといわれるとなかなか難しい。

　それでも『アクションもの』という括りで一番を決めるのなら、望月三起也先生の漫画『ワイルド７』を挙げるだろう。

　悪人からスカウトした警察官（階級は警視正）が、超法規的存在として悪人を問答無用で退治するという、痛快娯楽漫画であるこの作品はとにかく面白い。

　面白い、という表現がこれほど似合う漫画もそうはないくらいだ。

　丁度いま、ぶんか社から文庫版が発売されている最中である。

　とにかく読んで。

　読めばわかる。

　詳しい話は、その後にしよう。











　と、ブログを〆たい所だが、やっぱり語りたいので蛇足を少し。
　でも、ホント。先に読んだ方がいいと思うよ。人生観が変わるぐらいの面白さだよ。さらに云うなら、これを読まずしてアクションを書いちゃダメよ。特にガンアクションは。
　現在連載中の全てのガンアクションは、残念なことに『ワイルド７』を越えていないからね。もちろん、それは作者自身が自覚していると思うよ。

　ガンアクションをすでに終らせてしまった漫画。

　僕個人としてはこう評価したいぐらいさ。
　といっても、ガンアクションのみの話だよ。ストーリー展開とかで負けていない作品はもちろんあるからね。

　……いや、ストーリーでも『ワイルド７』に勝てるものは早々ないかな。
　ストーリーというかアイディア。
　まず、舞台を整える才能は天下一品だよ。冒頭がむちゃくちゃ面白い。それにオチも。
　全編通して引き込まれれる物語だけど、その極めつけは最終話の『魔像の十字路』だよ。

　このさ。

　この話のさ。

　ああ、もうダメ！　やっぱ話したくなっちゃうからここで終わり。

　とにかく読んで！

　その後に夜通し語り明かそうよ。

　遊学旅行の夜みたいにさ。