そういえば、このカテゴリーって全然更新してないや、と思ったので久し振りの更新。
これはつい最近、なにかを見ていて思いだしたことなんだけど。
前にうちやましゅうぞう先生の『ハードロック』という漫画が好き、と書いたのを覚えていてくれるかな?
まぁ、かなり前だから忘れていたとしても構わないんだけど。
射撃が得意で肉弾戦も達者。おまけに頭脳も切れるスーパー刑事、円城の活躍を描く全四巻の漫画。スーパー刑事だけど始末書も多いという、ドラマの『あぶない刑事』みたいな漫画だね。
この漫画の中で、ある高層ビルの中のオフィスが乗っ取られるという話がある。ビルの上階にあるそのオフィスからは、皇居も都庁も見下ろせるという、なかなかに素敵な舞台だ。
そこで、バズーカ砲等の重火器で武装した犯罪者集団が、皇居などをたてにとってお金を要求する。そんな事件。
円城さんはそのとき防犯調査かなにかでたまたまビルの下の階にいて、成り行きで犯罪者達をやっつけていく。
この辺は『ダイ・ハード』なんだけど、描き方は凄くうまい。確か三話か四話で終わる話で、無駄を省いてすんなり事件は解決する。
解決するんだけど、そのラストが秀逸だった。
オフィスに乗り込んで、人質を逃がしつつも敵を撃ち倒していく円城さん。みんな倒し終えて逮捕するんだけど、よくよく調べてみると主謀者と思しき二人がいなくなっている。
ビルは完全に包囲した状態で、フロア全てを警察官が見張っている状況でどうやって二人は逃げたのか?
皆が悩んでいる横で、円城さんだけが謎を解き、犯人に銃を向ける。
が、銃を向けられた二人は理由がわからずに困惑する。
だってその二人は乗っ取られたオフィスの社員で、銃撃戦に巻き込まれ左肩を負傷した片方を、もう片方が連れて行こうとしていたところだったから。
「僕たちちゃんと社員証だって持ってます」
という二人に円城さんは、
「当然だろ。お前達は元々ここの社員だったんだ。どうやって逃げるつもりなのか疑問だったんだが、人質に紛れて逃げるというのは悪くないアイディアだ」
なんてことを云う。そして、次の一言で止めを刺す。
「この乱戦の中で、俺が左肩を撃ったのはひとりだけだ」
オフィスに突入したのは円城さんひとり。どんな状況下でも弾丸の行方は見失わない。そもそも、目標を外さない。だからこその推理ではなく事実。
ここが面白かった!
派手な銃撃戦だけで進んでいた漫画が、最後の最後で頭脳戦に切り替わる。その頭脳戦を見せる為の、伏線としてのアクション。
ホント、もっと続いて欲しかった、と思わせる作品でした。
最近ではその名前を見ることはないけれど、また復活して欲しい先生のひとりです。
これはつい最近、なにかを見ていて思いだしたことなんだけど。
前にうちやましゅうぞう先生の『ハードロック』という漫画が好き、と書いたのを覚えていてくれるかな?
まぁ、かなり前だから忘れていたとしても構わないんだけど。
射撃が得意で肉弾戦も達者。おまけに頭脳も切れるスーパー刑事、円城の活躍を描く全四巻の漫画。スーパー刑事だけど始末書も多いという、ドラマの『あぶない刑事』みたいな漫画だね。
この漫画の中で、ある高層ビルの中のオフィスが乗っ取られるという話がある。ビルの上階にあるそのオフィスからは、皇居も都庁も見下ろせるという、なかなかに素敵な舞台だ。
そこで、バズーカ砲等の重火器で武装した犯罪者集団が、皇居などをたてにとってお金を要求する。そんな事件。
円城さんはそのとき防犯調査かなにかでたまたまビルの下の階にいて、成り行きで犯罪者達をやっつけていく。
この辺は『ダイ・ハード』なんだけど、描き方は凄くうまい。確か三話か四話で終わる話で、無駄を省いてすんなり事件は解決する。
解決するんだけど、そのラストが秀逸だった。
オフィスに乗り込んで、人質を逃がしつつも敵を撃ち倒していく円城さん。みんな倒し終えて逮捕するんだけど、よくよく調べてみると主謀者と思しき二人がいなくなっている。
ビルは完全に包囲した状態で、フロア全てを警察官が見張っている状況でどうやって二人は逃げたのか?
皆が悩んでいる横で、円城さんだけが謎を解き、犯人に銃を向ける。
が、銃を向けられた二人は理由がわからずに困惑する。
だってその二人は乗っ取られたオフィスの社員で、銃撃戦に巻き込まれ左肩を負傷した片方を、もう片方が連れて行こうとしていたところだったから。
「僕たちちゃんと社員証だって持ってます」
という二人に円城さんは、
「当然だろ。お前達は元々ここの社員だったんだ。どうやって逃げるつもりなのか疑問だったんだが、人質に紛れて逃げるというのは悪くないアイディアだ」
なんてことを云う。そして、次の一言で止めを刺す。
「この乱戦の中で、俺が左肩を撃ったのはひとりだけだ」
オフィスに突入したのは円城さんひとり。どんな状況下でも弾丸の行方は見失わない。そもそも、目標を外さない。だからこその推理ではなく事実。
ここが面白かった!
派手な銃撃戦だけで進んでいた漫画が、最後の最後で頭脳戦に切り替わる。その頭脳戦を見せる為の、伏線としてのアクション。
ホント、もっと続いて欲しかった、と思わせる作品でした。
最近ではその名前を見ることはないけれど、また復活して欲しい先生のひとりです。
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